追究

2023年03月20日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ 卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

2022年12月13日(火)長久手キャンパス 10号棟 サロン・シーボー横

これまでに身につけてきた力をフル活用して作り上げた卒業制作からは、
学生の熱い想いや、現代社会に対するメッセージが感じ取れました。

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻の阿部ゼミでは、グラフィックや編集、映像などのデザインや実験制作をテーマに研究しています。これらの領域のいずれかを専門とするというよりも、さまざまな領域を横断して学び、現代のメディア社会で活躍するために必要な創造力、表現力、課題抽出力などを総合的に身につけていきます。
 そして4年生が、これまでに培ってきた能力を最大限に活用して作り上げるのが卒業制作。テーマ設定から仕上げまでおよそ1年をかけて制作し、その学びの集大成を発表する場として、2022 年12月13日~15日に卒業制作展「ちるあす」を開催しました。今年度の卒業制作展では16名の4 年生が参加し、アニメーション、MV、ドキュメンタリー、ノベルゲーム、音楽、写真、印刷物、研究論文など、個性豊かな成果物を展示しました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

 前年までの阿部ゼミでは、名古屋市内のギャラリーなどで卒業制作展をおこなってきました。けれども今年の「ちるあす」展は、あえて大学キャンパス内、それも屋外会場での開催。そこには、ゼミ生たちの狙いがありました。
 「私たちは、同じ大学の学生にもっとメディアプロデュース専攻を知ってもらうために、卒制展を開催すると決めました。そのためには、名古屋市の中心部であることより、学内開催が大切でした。会場も、なるべく多くの人の目に触れるよう、室内より屋外だと考え、学食近くの吹き抜けスペースを選びました。過去に使用例がなかった場所で、全てが手探りでしたが、設備を管理する課との交渉など、一つひとつ進めていきました。」
 このように、前例をただ真似せず、目的と手段を考えて、自分たちのアイデアでメディア(表現媒体)をプロデュースする。阿部ゼミの学生たちは、そのような姿勢を大切に、創作活動に取り組んできました。
 人が集まる食堂へのポスターやポップ、会場まで誘導する足跡ステッカーの設置など、広報も学生目線で工夫。結果として、当初の目標を大きく上回る来場者数を達成し、来場者アンケートでも高い評価を得ました。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ   卒業制作展「ちるあす」

 会期は3日間であったため、その流れも企画。より多様な角度から作品にふれて欲しいとの思いから、開催初日に完成報告プレゼンテーションを実施して、学生が1人ずつ自身の作品を紹介し、作品に込めた意図や思い、こだわりポイントを熱く語りました。また、各プレゼンテーション終了後には質疑応答タイムを用意。発表者以外の学生や先生が、作品の詳細やコンセプトについての深掘りなど、作品について質問を投げかけたり、感想を伝えたりしました。発表者は質問には丁寧に回答し、率直な感想については素直に受け止め、今後の制作における糧にしたようです。

 卒業制作展で自身の作品を発表し、他の方の意見を聞くことで、多くの改善点や気づきを得た学生たち。この気づきこそが彼らをさらに成長させ、社会へ踏み出す際にも重要な力となることでしょう。

■阿部ゼミ 卒業制作展「ちるあす」の作品を閲覧できます。ぜひご覧ください。
 「ちるあす」アーカイブHPはこちら>