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2023年03月08日

建築系愛知15大学合同企画展2022

建築系愛知15大学合同企画展2022

2022年12月25日(日)名古屋都市センター

愛知県の建築を学ぶ15大学の学生たちによる共同企画展に参加し、
本学の牧嘉乃さんが最優秀賞を受賞しました。

 2022年12月6日(火)~25日(日)にかけて、名古屋都市センターにて「建築系愛知15大学共同企画展」が開催され、創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻の学生が作品を出展しました。この企画展は、愛知県内の大学で建築を学ぶ学生が、まちづくりをテーマにそれぞれの作品を展示・発表する共同企画展です。「建築」という共通のテーマがありながらも、それぞれの大学ならではのアプローチで作品づくりがされており、学生たちにとっても視野を広げる機会になっています。
 今回の企画展では、各大学が授業で取り組んだ設計課題を対象とした「合同講評会」と、「ウォーカブルなまちづくり」をテーマにしたコンペティション形式の「設計競技審査」が開催され、「合同講評会」部門において、本学の創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻3年の牧嘉乃さんが最優秀賞に選ばれました。
 合同講評会の出展作品は、3年生後期の演習授業である「空間設計Ⅳ」で取り組んだ「自分の通った小学校の現代化プロジェクト」という課題から選ばれます。「空間設計Ⅳ」は、全15回の講義で2つの設計課題を提出する授業で、その前半7回の講義で、課題説明から敷地の調査、事例研究、中間発表、本発表を経て、「15大学共同企画展」に出展する作品を決めていきます。

建築系愛知15大学合同企画展2022

建築系愛知15大学合同企画展2022

建築系愛知15大学合同企画展2022

建築系愛知15大学合同企画展2022

 「建築系愛知15大学共同企画展」では、15大学から出展された作品をもとに、設計者のプレゼンテーションによる「合同講評会」を実施しています。合同講評会では、牧さんが作品のコンセプトに掲げた「水害から人々を守るために、避難場所としてのグラウンドを1層分上げて防災機能を高める」という点が高く評価され、全15作品の中から最優秀賞に選ばれました。15作品それぞれ異なるアプローチから設計された建築と、そのプレゼンテーション内容は、学生たちにとっても大きな刺激になったようです。

学生コメント

建築系愛知15大学合同企画展2022

建築系愛知15大学合同企画展2022

建築・インテリアデザイン専攻 3年 牧嘉乃さん

 建築・インテリアデザイン専攻は、学べる分野が幅広く、建築のみならずインテリアについても専門的に学べる専攻です。そのうえで一級建築士の国家試験受験資格も取得可能で、専門性と多様性を身につけられると思い入学しました。
 授業での学びを通して私が大切だと感じているのはデザインです。コンセプトを立てることによってデザインの自由度を狭めるのではなく、この場所、この建築を利用する人にとって最適なデザインをすることが、結果として人のためになる設計だと思い、今回の課題にも取り組みました。
 課題のテーマとなった「小学校の現代化」は、この時代に合わせた小学校を提案することです。私は小学校が指定避難場所であることに着目し、また緊急避難する際に、建物の2階だけではスペースが限られるため、最も広い敷地であるグラウンドの高さを1層分上げて、避難場所のスペース拡大を目指しました。同時に、その周囲の校舎についても、回遊性や周辺地域との親和性にもこだわりました。
 全15大学で細かなテーマは異なりますが、それぞれのテーマに対してどうアプローチしているかの説明資料などを見て、実際に設計された方と話すことを通して、出展するだけでは得られない気づきがありました。