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2023年03月09日

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

2022年12月25日(日)名古屋都市センター

名古屋市の「居心地が良く歩きたくなるまちなか」をテーマにした設計コンペティションにて、
愛知淑徳大学の学生チームが最優秀賞を受賞しました。

 愛知県内の建築を志す大学生・大学院生のチームを対象にした設計コンペティション、名古屋都市再生2022「ウォーカブルなまちづくり」の設計競技にて、愛知淑徳大学 創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻の諸江一紀ゼミに所属する学生のチームが見事に最優秀賞に選ばれました。

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

 今回の「ウォーカブルなまちづくり」の背景は、全国的に広がっている、都市空間を車中心からひと中心の空間へと展開して「居心地が良く歩きたくなるまちなか」を実現する取り組みの一環です。名古屋市においても、ウォーカブルなまちづくりが期待されるエリアが多く存在しています。

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

 諸江一紀ゼミチームが選んだのは、名古屋市の中心エリアにある久屋大通公園です。再開発により自然あふれるエリアへ店舗が設置され、新たな楽しみと賑わいが生まれました。一方で店舗入口が公園の内側を向いていることから、同じように人通りの多い公園の外周エリアからは店舗の裏側が見えており、「公園としての魅力を感じにくいのではないか」というところから企画・設計をスタートさせました。
 今回の提案に対して、名古屋市の都市環境整備を担う職員の方から「市の課題として認識しているところに着目され、またその解決策として実現可能性がある」「新たな視点をいただけたこの提案を、今後の計画の参考にしたい」といったコメントもいただきました。学生たちは最優秀賞という結果だけでなく、それが実際の都市計画に関わる方から高い評価を得たことで、大きな自信をつけることができました。

学生コメント

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

第4回建築系愛知15大学共通設計競技

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 4年
加藤咲良さん
創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 3年
奥田悠里さん、紺野貴心さん、染矢虎太朗さん
杉浦康晟さん、中西祥太さん、牧嘉乃さん

 諸江一紀ゼミでは、積極的に学外コンペティションに出品しています。今回、ゼミ内でチームを組んだコンペティションで初めて最優秀賞を受賞することができました。
 この結果は、自分たちの学びが正しいこと、この学びをさらに発展させることでもっと成長できる、と言っていただけたように思います。また、名古屋市の職員として実際に都市環境整備を担当されている方から評価していただけたことは大きな励みになりました。
 今回はいくつかの候補から久屋大通公園を取り上げ、実際に現場を見学して、その問題点や改善可能性についてチームでディスカッションを重ねました。提案内容としては、公園内かつ店舗の裏側を外周として、途切れなく歩き回れるよう本棚や休憩スペースを配置し、階段を用いたり、屋根がない場所があるため耐水性のある設備を用いたりするなど、実際のスペースを確認しながら実現できる企画・設計まで落とし込めたことを評価していただきました。
 諸江一紀ゼミとしては、また次のコンペティションへの参加を予定しています。授業やゼミでの学びや、今回のコンペティションの経験を活かして、次の企画・設計においても自信作を提案したいと思います。