2022年12月11日（日）星が丘キャンパス2号館 25A教室

就職活動のプロ・株式会社リクルート様から、
エントリーシートにおいて重要な自己PRと
そのブラッシュアップ方法について教えていただきました。

　文学部総合英語学科では、キャリア教育の一環として3年次後期に「Career Planning」の授業を開講するとともに、学科独自の「就職支援セミナー」を毎年開催しています。過去2年間は新型コロナウィルス感染症の影響でオンラインでの開催でしたが、今年度は対面でのセミナーを開催しました。
　今回、講師としてお招きしたのは、株式会社リクルートの倉橋様。エントリーシートを作成するためのおさらいとして、リクルート様が提供している「Open ES」を活用しながら解説をしていただきました。

　最初にOpen ESとはどんなサービスなのかを説明していただきました。Open ESはあらかじめ登録したエントリーシートや履歴書を複数の企業に提出できる便利な機能。このOpen ESを使って書類を提出するのですが、そもそもエントリーシートや履歴書はどのように使われるのか、どのように書けばいいのか、基礎的な情報を教えていただきました。伝えたいポイントを絞り、エピソードは具体的に書く。そして働く人の立場を考えて書くことも重要です。そして、企業の選考担当者が知りたいこととして「自社が必要とする特徴を持っているかどうか」だと言及。その特徴を知るために重要となるのが自己PRです。自己PRはその人の志向や価値観を推定する重要な手がかりのため、自分なりに意欲的に取り組んできたことや、他人より時間をかけておこなったことを伝えるのが大切だと教えていただきました。
　では、どのように自己PRを書けばいいのか。そのための準備として、大学生活の中で自分が取り組んできたことを思いつく限り挙げてくださいと倉橋様より課題が出されました。学生たちは約5分間、自身の過去を振り返り、書き出していきます。その次に「Open ES文章作成サポートツール」を使用し、Open ESに登録できる文章のベースを作成していきます。

　ベースが完成したら一旦、Open ESに自己PRを保存。文章を保存すると約10日後にキャリアカウンセラーから学生それぞれが書いた自己PRに対し、アドバイスが返ってきます。第3者からの客観的な視点で自己PRをより良くするために添削してくれるのは、学生にとって心強いサービスとなるでしょう。
　倉橋様は自己PRのブラッシュアップをするために、例題としてAさん（架空の人物）の自己PRを学生たちに配ってくれました。これはAさんの自己PRを読んで評価することで、ブラッシュアップのポイントを分かってもらおうとするのが狙いです。学生たちはAさんの自己PRを読み、それぞれの視点で改善点を挙げていきます。このような経験をすることで、自分の自己PRも客観的な視点でとらえられるようになるはずです。最後に倉橋様は「自己PRはキャリアカウンセラーのアドバイスを参考にしながら、一度だけではなく、何度も見直し、完成度を高めていくのが大事です」と締めくくられました。
　就職活動のプロであるリクルートの倉橋様からのお話はどれも価値のあるものばかり。初めて就職活動に取り組む学生たちにとって、大きな支えになったことでしょう。