追究

2023年05月16日

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

2023年1月24日(火)長久手キャンパス 814教室 232教室

1年をかけて制作した論文・作品をプレゼンテーション。
4年間の学びと創作への想いを形にし、先生や後輩たちに伝えました。

 創造表現学部 創作表現専攻では、一人ひとりの個性を十分に発揮できる環境で、感性と理論の両面から表現を学べるのが特徴です。文芸創作に関連する幅広い領域を総合的かつ体系的に学修し、発想力、描写力、独創性などを養っていきます。2年次後期からは専門性の高いゼミナールが開講。自分の関心のある分野について追究し、4年次には学びの集大成となる卒業プロジェクトに挑戦します。2023年1月24日(火)に今年度の成果発表会を開催。対面およびオンラインで発表を聞くことができ、会場には小説、論文、マンガ、映画シナリオなど計13点の成果物が揃いました。それらを制作・執筆した学生たちは自身の作品や論文について紹介。テーマやこだわり、今後の課題、そして将来的に卒業プロジェクトに取り組むことになる後輩たちへのメッセージなどを伝えました。

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

 卒業制作として小説を執筆した学生から成果発表会がスタート。作品を手がけるにあたりさまざまな小説や文献を読み、創作のインスピレーションを得ていたことや、卒業制作を書き終えたあとも、何度も校正を繰り返し、「なんとか自分の書きたいものは形にできました」と最終的には達成感もあったことを語りました。そして最後に「4年間の学生生活を通して、小説や創作に対する考え方は大きく変わりました。ここで身につけた全てを社会で活かしていくのは難しいかもしれませんが、これからも創作活動は続けていきたいです」と創作への想いを言葉にし、発表を終えました。

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

創作表現専攻 卒業プロジェクト成果発表会

 映画評論・シナリオ創作のゼミナールに所属する学生は、人工知能を主題とした映画シナリオを制作。重厚なSF作品となっている今作は、登場人物の言動や表情にこだわっており、何気ないセリフにも意味を込めました。制作を通して学んだこととして、脚本作りの大変さを挙げました。友人にシナリオの詳細について質問された際、うまく答えられないことがあり、「頭の中で描いている事を言語化することの難しさ」が身に染みたと語りました。質疑応答の時間では先生から「小説では描写すべきことを映画脚本では演出という形で省略できるが、この重厚な内容を小説で書けると思いますか」と、鋭い質問が。これに対し、発表者は「確かに今回は映画脚本の省略に頼った部分がありますが、人工知能について知見をより深めれば、小説でも書けます」と可能性を感じさせる回答をしました。

 学生たちの日常の中で得た気付きや、創作に対する想いが感じられた卒業プロジェクト成果発表会。それぞれの発表で語られた、制作を通じて学んだことや今後の課題、そして創作を“好き”という気持ちが、他の学生の創作意欲を刺激し、さらなる成長をもたらしたようです。彼らは卒業後、本専攻で養ってきた豊かな表現力を活かして、それぞれが選んだ道を力強く歩んでいくことでしょう。