追究

2023年04月25日

ビジネス学部 イノベーションプログラムC(まちづくり)

2022年12月16日(金) 星が丘キャンパス4号館43B教室

空き家活用のサービスを通して、街を活性化。
学生たちからも借り主数、マッチング数アップの
アイデアを出してもらいました。

 ビジネス学科現代ビジネス専攻のビジネスイノベーションコースでは、アクティブラーニング科目の1つとして「イノベーション・チャレンジプログラム」を用意しています。これは課題解決型の学習で、イノベーションプログラムで企業や外部団体と学生たちが4つのプロジェクトに関連する基礎知識を学んだ後、チャレンジプログラムで企業・団体と連携し、現実の課題に対する企画案を提示するもの。12月16日はイノベーションブログラムCのまちづくりの授業で、株式会社On-Coの奥田啓太さんをお招きし、講義をおこなっていただきました。

 株式会社On-Coは三重県桑名市にあり、空間プロデュースやイベント企画、ローカルパブリックリレーションなどを事業としている会社。多くのサービスを手がけていますが、今回はその中で「さかさま不動産」を題材にお話いただきました。さかさま不動産とは空き家活用のために始めたサービスで、通常は物件情報を提供するところを、反対に借りたい人の夢や想いをウェブに掲載しています。それらの情報を見て家主からアプローチし、合意すれば契約成立になります。

 奥田さんはさかさま不動産を始めた経緯、空き家の現状、サービスの仕組みなどを説明。このコンセプトに共感してくれた人たちが、宮城県や長野県、広島県など全国に広がりつつあることも教えていただきました。また空き家を借りる人は飲食業が多いことから、さかさま不動産を通してマルシェを開催する計画も。「挑戦したいという気持ちを伝えると『やってみよう!』と背中を押して協力してくれるまちこそ、将来的におもしろいまちになると思います」と言った奥田さんの言葉が印象的でした。

 後半はワークショップをおこないました。テーマは「もし、あなたがさかさま不動産のSNS担当になったら何をしますか?」。借りたい人を増やし、マッチング数を増やすのが目的です。学生たちは5人1組でチームを作り、それぞれがアイデアを出し合っていきます。TikTokで借りたい人が実際に物件を借りられるまでのショートドラマを作る、空き家のビフォー・アフターを掲載する、株式会社On-Coの社員全員でダンス動画を作るなど、学生らしい自由な発想で発表してもらいました。奥田さんはそのアイデアに対し、熱心に耳を傾け「僕たちでは考え付かないようなおもしろいアプローチの方法があり、楽しかったです。皆さんの意見をヒントに今後のPRに生かしていきたいです」と締めくくりました。