追究

2023年05月19日

ビジネス学部 大塚ゼミ 産学連携プロジェクト ナカモ株式会社

2023年4月5日(水)ナカモ株式会社

この春に進級したばかりの新2年生が産学連携プロジェクトに挑戦。
先輩のサポートを受けながら、1年間の学びを活かした発表をおこないました。

 本学のビジネス学部では専門的かつ実践的な学びを深めるため、学外の企業や団体との協働プロジェクトに積極的に取り組んでいます。なかでも大塚ゼミでは2年次の春から産学連携としてさまざまな企業の課題解決に挑戦しています。2023年度は、「つけてみそかけてみそ」でお馴染みのナカモ株式会社様と協働することとなりました。

 2023年4月5日(水)、大塚ゼミの新2年生と新3年生はスーツに身を包んでナカモ株式会社様の本社に足を運びました。最初に学生たちと社員の方との名刺交換や自己紹介をおこない、その後、ナカモ株式会社様による会社説明と工場見学が実施されました。

 会社説明では、会社概要や取り組んでいる事業、看板商品である「つけてみそかけてみそ」の製造工程、そして自社の課題などについて、動画やスライドを用いてわかりやすく紹介していただきました。味噌の醸造を担う仕込み工場の見学では、豆味噌の製造工程について設備ごとに説明。大豆の選別や大豆の洗浄、吸水、蒸し上げ、冷却、すりつぶし、発酵熟成による麹の生成など、工程ごとに使用する機械を見学しました。動画と工場見学によって、身近な味噌がどのようにして作られているかについて、多角的に理解を深めることができたようです。

 後半は、3グループに分かれた学生たちによる事前調査の発表がおこなわれました。「若者の味噌離れは本当か。また若者に味噌を普及するためには何をすべきか」をテーマとして、どのグループも味噌の歴史、味噌業界の現状、店舗ごとの陳列状況、同業他社との比較などを調べ上げました。課題解決案として、最初に発表したグループは、自炊意欲の高い学生を対象にリーフレットを配布することを提案。2番目のグループはYouTubeやSNSでショート動画を投稿し商品の魅力を発信することで、若者にアプローチしようと考えました。最後に発表したグループもSNSを活用し、「健康」と「映え」を意識したレシピを紹介することで、幅広い世代に普及することを提案しました。

 発表終了後には、ナカモ株式会社様に「どのグループの発表が一番良かったか」を決めていただきました。その結果、「話の流れがスムーズで提案内容に説得力があり、一番興味が惹かれた」という理由で、2番目に発表したグループが選ばれました。それぞれの発表に対して、内容だけでなく、構成や話し方、論理にズレのない発表方法などについて的確なアドバイスをいただき、どのグループにとっても学びの大きいプレゼンテーションとなりました。
 大塚ゼミの学生たちは今後、「次世代への味噌マーケティング」をテーマに、商品のブランド力向上を図れる提案内容を練り上げていきます。ナカモ株式会社様は「自由に発想を広げてください。皆さん自身が味噌を食べたくなるような魅力的な企画が生まれることを楽しみにしています」と、若者ならではの着眼点に期待を込めたメッセージを送られました。
 新2年生は3年生のサポートを受けながら、フレッシュな感性を発揮して、ナカモ株式会社様の期待に応えられるような提案を考えていくことでしょう。