追究
2023年06月02日
バスケットボール部 定期戦 「第5回 淑南戦」
2023年5月14日(日)長久手キャンパス
2023年5月14日(日)、本学にて「第5回淑南戦」が実施されました。小雨で温度が低い中、本学長久手キャンパスアリーナは、この日を楽しみにしていた両大学の部員、応援チーム、そして観戦者の方々の熱気に包まれました。
例年通り、第1試合は女子チーム同士の試合が実施されました。本学の女子チームは1年生が9名入部し、入学前から練習に参加をする選手もいるなど、大いに盛り上がっています。小柄な選手が多いですが、それをスピードとフィジカルで補っています。試合は、第1クオーターからオールコートのディフェンスでプレッシャーをかけターンオーバーを起こさせ、オフェンスも3ポイントシュートを9本を決めるなど優位な立場で進みます。一方、南山大学も人数は少ないながら全員で走り続け、ゾーンディフェンスでペイントエリアを守り、オフェンスでは強気のドライブとセットオフェンスからの攻撃、そして、本学が注意をしていた外角からのシュートも決まり、反撃を仕掛けます。
結果的には本学が新入生も全員出場し優勢を保ったまま終了しました。今回の試合も過去4回と同様、お互いに作戦を練りそれを実行しながら戦うという単なる交流試合以上の内容が随所に見られ、お互いの今後の成長が期待できるいい試合となりました。
南山大学Koalasによるハーフタイムショーの後には、男子の試合が行われました。男子の対戦は過去4度のうち2度が延長戦になるなど、今年もどうなるか予想がつきませんでした。両大学とも昨年のチームのエースが卒業し、どのようなチームになるかと心配がされていましたが、本学には187センチのビッグマンが入部、南山大学にはB Leagueのユースチームからの選手がスターティングファイブに名を連ねるなど補強ができたようです。
この試合の主審は、本学現代社会学部出身で現在三重県の中学校で教員をされている青木先生。この日のためにわざわざお越しいただきました。青木先生は審判のB級ライセンスの保持者で、東海学生連盟の大会でも主審をしていらっしゃいます。B級ライセンスは少し前で言う「日本公認」です。急遽、青木先生をレフリーとする3パーソンの審判となり、混戦に備えます。
試合は序盤から南山大学リードで展開されました。南山大学は激しいディフェンスからアグレッシブなガードのドリブルによる中央突破からのシュートや巧みなアシスト、そしてセンタープレーヤーのポストプレーなどで点差を離していきます。本学は3年生、4年生のシューティングガードのシュートの確率が悪く苦しみますが、1年生ビッグマンのローポストからのターンシュートでの得点で反撃。ゴールを死守すべくシュートブロックを決め、簡単に得点をさせません。また、本学2年生のガードの選手と南山大学のガードとの激しい1対1は見ごたえのある戦いでした。
毎年観戦されている南山大学のOBの方が「いつもハラハラさせられるので、たまには安心をさせて欲しい」と試合前におっしゃっていましたが、今年度は点差だけから見ると南山大学が最後まで優勢を保った試合でした。とはいえ、両チームとも高さ、スピードとも素晴らしく見どころ満載でした。両大学とも昨年までの中心選手が抜け、変革の時期。まだまだ「修行」が必要であることが認識される試合となりました。
5年目にして初めての愛知淑徳大学での開催。本学がホストとしてどこまでできたかわかりませんが、お忙しい中、ご参加いただいた青木先生をはじめ、その他3名の審判の方々、また保護者やOB・OGの方々のご協力や応援があってこそ開催することができました。 「伝統は立ち止まらない」は愛知淑徳大学全体のスローガンでもあり、部活動にも当てはまることです。「コロナ禍」という言葉も過去の言葉になりつつある中、本学バスケットボール部と南山大学バスケットボール部による「淑南戦」はさらなる進化と深化を続け、両大学の教育やアイデンティティに新たな一面を作る大きな要素になることを願っています。