追究

2024年01月17日

ライティングサポートデスク 学生チューターインタビュー

2023年11月22日(水)長久手キャンパス 8号棟4階 共同研究室7

学生たちの「書く」をサポートする
ライティングサポートデスクと
そこで活動する学生チューターに話を聞きました。

 本学には学生の勉学をサポートするユニークな組織があります。それが長久手・星が丘両キャンパスにある「ライティングサポートデスク(以下、WSD)」です。WSDは学生たちの「書く」という行為を成長させるために発足しました。たとえば授業のレポート課題やゼミの志望理由書、就職活動の際に書く小論文など、学生生活では文章を書く場面に数多く遭遇します。実際にWSDには「どのように書けばいいのか分からない」といった悩みを持つ学生が相談に来ています。そのような悩みに対し、WSDは相談者と一緒に考え、共に解決することで他の同じような問題に直面した際、相談者自身で書けるように成長を促します。

 WSDには1年生のレポート作成支援やWSDでのイベント企画や運営などに携わる「学生チューター」がいます。先生のように正しい答えを教えるのではなく、頼れる先輩のような立場で相談に乗るのが役割です。学生チューターの活動としては主に2つあります。1つめは文章を書くことについて悩みを持っている学生の相談に乗ること。相談者の話を聞き、どんな悩みを抱えているのかを把握しながら30分間でその課題解決を試みます。また昼休みに相談者が不安に思っている部分を1つだけピックアップし、その内容について話すミニ相談もあります。
 2つめは研修です。これは過去に自分が書いた小論文などを利用し、問題点や修正案をあげることで文章を書く力を向上させるトレーニング。学生チューターがチューター役と相談者役になり、模擬相談をすることもあります。これによって本番でどのようなアドバイスが適切かを学んでいきます。また、アドバイザーの先生から助言をいただくことで、より良い相談をめざしています。WSDでの活動は、学生チューターが相談者と一緒に考えることで解決策を提示するとともに、学生チューター自身の成長にもつながっているのです。

学生チューターコメント

文学部 教育学科 2年
久田 暖人さん(学生チューター歴1年目)
文学部 教育学科 3年
伊東 紗穂さん(学生チューター歴2年目)

 私たちはともに教育学科に所属しているので、WSDでの活動が将来、先生になることへの糧になるのではないかと考え、学生チューターになることを決めました。実際に1年生のときにWSDを利用したこともあり、とても心強く感じ、今度は自分たちが相談者の悩みを解決できるようになればという想いもありました。また「一方的に文章を添削するのではなく、書き手と一緒に考えていく」という姿勢にも賛同できました。
 実際にアドバイスする側の立場になってみると、その難しさを実感しました。当たり前ですが、悩みの内容は千差万別で相談者の個性もそれぞれ違います。相手と話しながら、この学生にはどんなアドバイスが有効なのかを考えるのが大変です。ただ、最初は先輩が横についてサポートしてくれるので、安心できました。

 学生チューターの活動を通して相手に伝える力が付いたとともに、人前に出て発表したり、模擬授業をするのが上達したように感じます。相談者に対して「きっとこう考えているだろう」と、こちらの想像で決めつけることもなくなりました。その代わり「どういう風に考えているの?」と問いかけ、相手の理解度を確認するようになりました。そうすることで誤解をなくし、より相手のことが理解できるようになったと思います。
 学生チューターとして大切なのは、相談者の課題を解決するとともに、相談者にやる気を出してもらい、自分ひとりで解決できるような自信をつけてもらうこと。これからもそのサポートをしていきたいと思っています。

その他、これまでのWSDの学生チューターの活躍に関しては、下記の記事をご参照ください。
愛知淑徳大学初年次教育部門:ライティングサポートデスク「学生スタッフの活躍」