追究

2024年01月24日

ビジネス学部 ビジネスアカウンティングコース 企業分析プロジェクトC

2023年11月17日(金)石塚硝子株式会社

企業分析をおこなうため、
ガラス製品や容器を製造する「石塚硝子株式会社様」を
見学させていただきました。

 ビジネス学部ビジネスアカウンティングコースが取り組むアクティブラーニング科目に「企業分析プロジェクト」があります。「企業分析プロジェクトC」は、東海地区のものづくり企業を対象に実際に企業を訪問し、企業担当者から事業内容や経営戦略についてレクチャーを受け、その情報を元に自分たちの視点で研究をおこない理解を深めていきます。
 今回、企業分析を実施させていただくのは、愛知県岩倉市に本社を置く石塚硝子株式会社様(以下、石塚硝子様)。ガラスびんやガラス食器、特殊ガラスを製造する「ガラス関連事業」のほか、PET容器、紙容器、キャップなどの「容器関連事業」、さらに素材開発もおこなうものづくり企業です。

 11月17日(金)、石塚硝子様に訪問したビジネスアカウンティングコースの学生たち。当日は人事総務担当の難波様から企業概要や沿革、企業理念、事業内容、売上などを説明していただきました。その後、経理部の湯木様からは財務分野の説明として、連結業績推移、中期経営計画、トピックス(株価動向、配当金)などについてお話していただきました。

 社屋内での説明が終わった後は、石塚硝子様の代表的な製品であるガラスを加工する工場で、ガラスびんが出来るまでの工程を見学しました。カレットと呼ばれるガラスの元原料を溶解炉の中で1500度まで熱し、ドロドロに溶かします。その後、液体状になったガラスは成形機に入れ、びんの形状に整え完成です。工程自体はシンプルですが、高品質を維持していくため細かな部分に知恵と工夫、そして職人たちの技術が詰め込まれています。多くの学生はガラスびんを製造しているところを見たことなかったため、巨大な機械や熱を間近で感じ、その迫力に圧倒されている様子でした。

 工場での見学後、再び社屋内に戻り、石塚硝子様の製品を見学させていただきました。ショールームにはさまざまなガラス製品が陳列されていました。その多くを占めるのは「ハウスウエア関連事業」の製品で、おもに家庭で使用するコップや皿などのガラス製品が中心です。石塚硝子様の製品は機械で大量生産される一方、石塚硝子様のグループ会社である北洋硝子株式会社の製品は、職人が手作りでひとつずつ丹念に生み出す製品もあり、その違いがとても興味深いと学生たちは語りました。

 見学の最後には、質疑応答の時間を設けていただきました。学生からは先ほど湯木様から株価が上がっている話を受け「株価上昇は今後も続くのでしょうか」と質問。これに対し「10月に業績を上方修正したタイミングで株価が上がりましたが、今後も市場から良い評価を頂けるような企業活動を行っていきたいです」とご回答がありました。またある学生からは「売上比率ですが、製造量の割合ではどの製品がもっとも多いですか」と質問され「当初はガラスびんを中心に製造していましたが、現在はプラスチック(PETボトル用プリフォーム)が最も多いです」と回答していただきました。
 今回、石塚硝子様の会社と工場を見学させていただき、学生たちは石塚硝子様の企業情報を詳しく知ることが出来ました。今後は具体的な企業分析をおこない、報告会をおこなっていきます。