追究

2024年03月13日

かがやけ☆あいちサスティナ研究所「チームPasco」最優秀賞 獲得!「チームサンゲツ」優秀賞・オーディエンス賞 獲得!

2023年12月10日(日) 名城大学ナゴヤドーム前キャンパスDSホール

愛知県の企業・団体と連携し、
環境課題解決のための提案をおこないました。

 2023年12月10日(日)、名城大学ナゴヤドーム前キャンパスDSホールで、愛知県主催「かがやけ☆あいちサスティナ研究所成果発表会2023」が開催されました。このイベントは、未来のあいちの担い手となる大学生がグローバルな視点を持って継続的にエコアクションを実施できるよう、愛知県が立ち上げたプロジェクトです。パートナー企業・団体から提示された環境面での取り組みに関する課題に対し、研究員である大学生8チームが解決策を企業・団体に提案しました。ここでは本学の3年生2名が参加した2チームの発表内容をご紹介します。

本学の成果発表の様子

パートナー企業:株式会社サンゲツ
課題:サステナブルな社会へ繋げよう!「みんな参加型のエコシステム」を企画せよ
解決策:みんなで支える見本帳エコシステム

 健康医療科学部3年の柳原琢馬さんが参加したチームは、年間150万冊発行されている見本帳のリデュース・リユースに注力したシステムを提言。必要な見本帳の数を把握できないシステムになっていること、見本帳のリサイクル率が5%であることを課題として定義し、3Rの観点からデジタル見本帳と見本帳循環システムの導入を提案しました。
 現在の見本帳は施工イメージ、現品サンプルで見開きページを構成しています。今回の提案は、施工イメージ画像を省略し、シミュレーション機能を持たせたデジタル見本帳と併用することで、印刷時の紙の使用量削減が可能になります。また、リユースという観点では、見本帳循環システムを提案。2次元コードの活用によって、見本帳の使用状況を管理し、使用されていない見本帳を回収します。使用状況を把握できることで、次年度からの生産量を想定することができるというものです。

 発表を終え、サンゲツの担当者様からは、「会社内でも議論途中の内容です。見本帳のデジタルと現物をつなぐ視点がなかった。非常にドキっとする提案でした」とコメント。この提案は、オーディエンス賞、優秀賞のダブル受賞となりました。

パートナー企業:敷島製パン株式会社(Pasco)
課題: 健康で豊かな食生活に役立つサステナブルな製品・サービスを考案せよ
解決策:パンを健幸食に!~Health & Well-being for all with Pasco~

 交流文化学部3年の鴻巣真里華さんが参加したチームは、「豊かな食生活」とは「栄養があるもの、好きな物を選択し、幸せを感じられること」と考え、生涯を通して大切な人と好きな物を食べ続けられることが、「サステナブル」であると考えました。そこで、若者・働く世代・高齢者の各世代の課題に着目したところ、朝食の欠食率の増加が課題である若者と、パンを食べる機会が減っている高齢者にアプローチをすることで、全ての世代の人が健康で幸せな食生活を送ることができると発表しました。
 朝食を食べない若者をターゲットに、マイスタイルパンの開発を提案。大学生を対象に朝食に関係するアンケートを実施し、205人から得た回答結果を元に考えました。吊り下げタイプで、1パックに2個のパンを封入することで、自分の生活に合わせて食べることができます。異なる数種類の味を1セットにしているため、1人で毎日食べても飽きず、友人とシェアもできるよう設計しています。また、アラームを朝食の調理音で制作し、食欲を掻き立てるというユニークな提案をおこないました。
 高齢者には直接インタビューをおこなったところ、「パンを食べたくても食べられない」という課題があることを知りました。そこで、咀嚼しやすいフレンチトーストのアレンジレシピを考案。また、学生ボランティアが高齢者と一緒に調理から携わる機会をつくることで、作る楽しみや食べる楽しみ、交流の楽しみを創出できると提案しました。

 敷島製パンの企業担当者様からは、「『豊かさ』を好きなものが食べられる、『サステナブル』を生涯食べられると捉えてくれたのがうれしかった。パンが食べたくても食べられない高齢者と学生が共に調理体験をすることで、3つの楽しみを生み出せるという提案が解決策としてよかった」と講評。審査委員からの投票により、最優秀賞を受賞しました。