追究

2024年02月20日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 3ゼミ合同展示会「MMM」 宮田ゼミ4年 卒業制作展

2023年12月22日(金)長久手キャンパス 新1号棟多目的ホール

地域や社会をテーマに学生が課題を提起し、
オリジナリティあふれる作品を展示しました。

 創造表現学科 メディアプロデュース専攻では、授業やゼミ活動を通じて多様化の進む各メディ アの特性について学び、社会に適切な情報発信ができる人材育成に努めています。2023年12月18 日(月)〜22日(金)には、本専攻の阿部ゼミ、宮田ゼミ、石丸ゼミによる合同展示会「mmm」を開催。展示される作品はもちろん、会場のレイアウトデザインや設営、受付、広報なども全て3つのゼミの学生が協力して担当し、各ゼミの作品がそれぞれ個性を放ちながら並ぶ、ユニークな展示会となりました。
 この記事では、展示の最終日におこなわれた宮田ゼミの作品プレゼンテーションについて紹介していきます。

 これまで宮田ゼミでは産官学連携プロジェクトを数多く行っており、学生たちはそのなかで培われた課題の抽出力と、それを解決するためのアイデア・デザイン力を発揮して制作に取り組みました。とは言え、これまでのようなグループでのプロジェクトとは違い、個人での提案・制作は初めて。これまでの経験を活かしつつ、各自が自分のオリジナリティを発揮するためにこの1年間全力を尽くしてきました。加えて、宮田ゼミとしては初の展示会。「そもそもどの場所で展示するのが良いのか」「どのような会場イメージにしたらよいのか」「どう集客していったらよいのか」といったことから学生主体で考えていきました。

 ゼミ生たちは、ポスターやチラシなど集客につなげるイメージをつくる「デザインチーム」、会場の展示方法や設営方法、基本的な準備を担当した「会場チーム」、会場の記録写真撮影や来場者向けのアンケート作成も担う「受付チーム」、集客につなげるためSNS等での発信を行った「広報チーム」を結成し、それぞれがどこかのチームに所属。慣れない中でアイデアを出し、学内外からの集客につなげました。

 この日のプレゼンテーションでは、学生各自が自分の展示作品の前で、そのテーマや制作意図、工夫点などを紹介。そのテーマに至った経緯には個々の思い入れがあり、完成したデザインにはその思いを多くの人に伝えるための工夫があります。各自の熱意のこもった充実したプレゼンテーションになりました。
 最後に宮田先生は、「一言では言い表せない、多様で深みのある作品が出そろいました。展示物そのものだけではなく、作品解説を記載したパネルで制作者の思いをしっかり読んでくださる方も多く、それぞれの作品に“違い”があったからこそ、様々な方に興味を持っていただける魅力的な展示になりました」と合同展示を振り返りました。
 また、会場として利用した新1号館多目的ホールを、展示会スペースとして活用したことも初めてであり、作品のアイデアはもちろん、展示会のアイデアも、後輩たちにとっての大きな力になると実感していました。

■代表学生コメント

創造表現学部メディアプロデュース専攻4年
佐藤 佑実さん

 今回の合同展示会は、ゼミとして初の展示会だったこともあり、それぞれが作品制作者でありながら、運営も担っていました。展示会を成功させるためにどのような役割が必要か考え、「デザインチーム」「会場チーム」「受付チーム」「広報チーム」を結成。それぞれが連携をとりながら、またスケジュール管理を徹底しながら、一つのことを成し遂げるために一致団結することができたように思います。
 各ゼミ生の作品は、それぞれ独自性があったと思います。来場者アンケートを読むと、多くの方から印象に残ったという評価をいただく作品もありましたし、例えば私の作品は「絵本」を含んでいたこともあり、幼児教育や保育に携わる方、目指す方から、「実際に子どもたちに見せたい」というコメントをいただき、とてもうれしく感じました。
 このように、あえて特定のテーマやターゲットを設定せず、作品のバリエーションが豊富だったからこそ、学内の先生や、様々な専門分野を持つ学生、さらには学外の方にも楽しんでいただけたのではないかと思います。
 卒業後は、一つのことをみんなで成し遂げた経験や、課題を自ら見つけ、それをアイデアで解決するという経験を活かして、多くの方に親しみをもっていただけるアプローチを模索していきたいと思っています。