追究

2024年03月22日

CCC開設科目「まちづくりマーケティング」

2024年1月12日(金)長久手キャンパス 721教室

関心のある「まち」の課題解決プロジェクト計画の立案に挑戦。
ゼロからまちについて調べ上げ、その地域性を生かした解決策を提案しました。

 学生のボランティア活動をサポートするコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)では、卒業認定単位であるCCC開設科目を開講しています。学部や学年の垣根を超えて、学生誰もが社会で役立つスキルや生きていく上で必要な力を身につけることができます。
 CCC開設科目の一つ「まちづくりマーケティング」では、学生たちがグループごとに関心のあるまちについて調査をおこないます。対象地域に直接足を運んでそこに住む人から話を伺ったり、歴史や文化を調べたりする中で、その町の魅力や困りごとを模索。それらを踏まえて、それぞれのまちが抱える課題の解決方法を考えました。2024年1月12日(金)には、課題解決プロジェクトの発表会を実施。学生たちが2カ月かけて作り上げた解決策を、他の学生たちに共有しました。

 発表会場には、全17グループが作成した大判のポスターが掲示され、活発な意見交換がおこなわれました。6タームに分けて実施したポスターセッションにおいては各回発表役を交代し、学生全員がまちでのそれぞれの体験を交えて課題解決プロジェクトの有効性や意義を伝えます。発表役でない学生たちは他のグループの意見を聞きに回り、質問・評価をおこないました。

 人口減少が課題となっているエリアに着目したグループは、商店街で祭りを開催することを提案。シャッター街のもの寂しさを“レトロ感”として昇華させ、地域外の人も訪れたくなるような企画を考えました。
 犬山城下町の「ハザードマップがなく、災害時の避難方法がわからない」という課題に取り組んだグループは、自分たちで実際にハザードマップを制作。講習会などを通して地域住民に避難経路を周知することも提案しました。

 発表終了後は、グループごとに自分たちの発表や他のグループの提案についての感想を話し合いました。「実際に地域に足を運んだからこそ、その地域に愛着を持って発表準備を進めることができた」「他のグループの問題意識や問題解決へのアプローチの仕方にはそれぞれ個性があって勉強になった」「まちに愛着がある人のプレゼンからは、実際にまちに住む人と同じような目線で一緒に悩み、解決策を考えているような熱意が伝わってきて、聞く側もきちんと聞かなければと思わされた」などのさまざまなコメントが飛び交い、ここまでの取り組みやプレゼンテーションについてふりかえる機会となったようです。

 まちについて事細かく調査し、課題解決に向けて企画を考えたことで、身近なものを多角的に見る力を身につけた学生たち。さらに、他のグループの提案を聞けたことによって考え方の幅も広がったことでしょう。これからもCCCでは学生たちに地域や社会と触れ合う機会を提供し、彼らの自主性を高めるためのサポートに尽力していきます。