追究

2024年03月12日

ビジネス学部 ビジネスアカウンティングコース 企業分析プロジェクトA最終報告会

2024年1月19日(金)星が丘キャンパス 15A教室

実在する企業の安全性や将来性について研究した報告会を開催。
東海地区のエクセレントカンパニーを、
これまで身につけた会計能力を駆使して分析しました。

 愛知淑徳大学のビジネス学部では、「経営学」「商学」「会計学」「経済学」の4領域を学びの基盤とし、アクティブラーニングを積極的に取り入れ、ビジネスの現場で活きる知識とスキルを理論と実践の両面から修得しています。アカウンティングを専門的に学ぶコースを用意しており、その集大成として位置づけられる科目が、3年生の後期に開講される「企業分析プロジェクト」。東海地区に本社を置く上場企業とコラボレーションし、企業の財務状況を記載している有価証券報告書や、株式投資の参考資料とされる会社四季報などをもとに3~5名のチームで1つの企業を分析し、その結果を企業の財務や経営企画の担当者の前でプレゼンテーションする授業です。

 今回、企業分析に協力していただいたのは、三重県鈴鹿市に本社のあるICDAホールディングス株式会社様。同社グループは、グループ間にて新車販売・中古車販売・中古車買取・アフターサービス・リサイクルの流通経路を網羅することで、最終顧客であるお客様に向けて商品やサービスの付加価値を最大化してゆくバリューチェーンクロス・ミックスビジネスを展開されています。

 2024年1月19日(金)に行われた最終報告会には、同社の皆さまにもご参加いただき、学生が5つのチームに分かれてプレゼンテーションをおこないました。
 最初のチームは「企業概要とファイブフォース分析」を実施。ファイブフォースとは、「既存企業間の競争」「売り手の交渉力」「買い手の交渉力」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」を分析する手法のことで、とくに自動車の新車販売事業に焦点をあて、参入障壁が高い業界であったものの販売方法の多様化や異業種からの参入より脅威が増していることを報告しました。
 続いてのチームは「財務分析」をおこないました。財務分析の手法の一つであるROE(自己資本利益率)分析を用い、さらに安全性や売上高・営業利益の推移などから、同社の成長性を分析しました。

 次からの2チームがおこなったのは「有価証券報告書(有報)」と「会社四季報」をもとにした分析です。有報からは、「ダイバーシティ」への対応などについて調査し、⼈材戦略についてのポイントを提⽰。また会社四季報の「材料欄」を分析し、「国際化」「成⻑戦略・積極経営」「効率化」「EV対応」について意⾒を発表しました。
 最後のチームがテーマにしたのは「株主還元・市場の評価」です。PBR(株価純資産倍率)とは株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを⾒る投資尺度で、現在の株価が企業の資産価値(解散価値)に対して割⾼か割安かを判断する⽬安として利⽤されるものです。東京証券取引所からの要請にもとづくPBR改善への道筋を提⽰しました。

 報告会の後は、ICDAホールディングス株式会社様より、最新の企業動向や、社会人として求められる能力についての紹介があり、これから就職活動が本格化する3年生にとって、将来につながるお話をお聞きすることができました。

中部経済新聞に企業分析プロジェクトAの様子が紹介されました。
ぜひご覧ください。
■2023年11月20日(月)愛知淑徳大の授業に協力 ICDAHD >
■2024年1月22日(月)愛知淑徳大生 ICDAホールディングスを分析 >