追究

2024年03月12日

ビジネス学部 ビジネスアカウンティングコース 企業分析プロジェクトB最終報告会

2024年1月19日(金)星が丘キャンパス 13C教室

卸売企業の分析を行い、役割や財務諸表・業界環境をもとに、将来性までを提案しました。

 愛知淑徳大学のビジネス学科現代ビジネス専攻ビジネスアカウンティングコース(現ビジネスアカウンティング専修)では、簿記・会計(=アカウンティング)の基礎を固めたうえで、「財務会計」「管理会計」「経営分析」や「ゼミナール」などの履修を通じて専門的かつ実践的なアカウンティングの知識や技能を修得させ、企業経営を数字で読み解く力を育てています。その実践として行われるのが、「企業分析プロジェクト」です。
 企業分析プロジェクトBではビジネス学部の森洵太先生の指導のもと、3年生が創業75年の総合食品商社である株式会社トーカン様の企業分析を実施。2024年1月19日(金)に、2023年度最終報告会をおこないました。

 トーカン様には、2023年11月10日にキャンパスまでお越しいただき、卸売業や会社の歴史、取扱商品、企業ビジョン、事業内容、業績などを説明していただきました。そこから4つのチームに分かれて分析を開始。最終報告会では、それぞれのチームが分析結果を発表しました。
 最初のチームは「卸売業の歴史的分析」を担当。生産者や食品メーカーと、小売業の間に存在する食品卸売業の役割について調査しました。さらに、安定した配送システムの構築や温度管理による品質確保など、食品卸売業の存在価値について報告しました。
 二つ目のチームはトーカン様の「財務諸表分析」を担当。収益性分析、ROE(自己資本利益率)分析、経営の安全さを把握する安全性分析などを行い、業界平均や競合企業との比較などを用いて、企業の財務的方向性を示しました。

 三つ目のチームが担当したのは「業界環境分析」です。PEST分析という、政治的要因、経済的要因、社会的要因、技術的要因から企業を分析する手法を用い、それぞれについて考察。同業他社と比較したトーカン様の特徴について導き出しました。
 最後のチームは「将来性分析」をおこないました。トーカン様の成長性について、売上の伸び率に着目。さらに戦略立案の手法である、企業の強みや弱みを内部環境・内部環境の視点から考察するSWOT分析を用い、将来における可能性を抽出。新たな独自商品の企画に結びつけました。

 報告後にはトーカン様から「ここまで詳しく調査報告をしていただいてありがたい。鋭い視点もあり気づくことが多かったです。今後の企業分析や社会人になった際には、さらに様々な指標や、業界の動きを加味することで、より具体性を持った提案になると思います」と総評をいただきました。
 学生たちにとっては、これまでの学びを活かした分析が評価され、さらには今後のアドバイスもいただくことができた、成長の機会となりました。