追究

2024年06月14日

食健康科学部 開設記念座談会

2024年4月10日(水) 長久手キャンパス1号棟 多目的ホール

「食」「栄養」「健康」を広く探究する、食健康科学部。
新体制のスタートを記念し、教員と新入生が語り合いました。

 2024年に愛知淑徳学園が創立120周年、愛知淑徳大学が創設50周年を迎え、2024年4月、周年記念事業の一環として本学は医療・健康領域の再編をおこないました。今回、新設された「食健康科学部」は、健康医療科学部 健康栄養学科を独立させた学部であり、「健康栄養学科」と「食創造科学科」の2学科体制で新たな教育をスタートさせています。
 食生活の多様化が進む現代社会では、生活習慣病や栄養の極端な過不足が問題となっています。また、フードビジネス業界は成長を続ける一方で、食の安全確保、 食品ロスの削減、 食育・SDGs推進などの課題を抱えています。そうした社会問題の解決をめざし、食健康科学部では、健康長寿社会を支える管理栄養士、おいしさや安全に関する知見を活かして食関連の産業や地域社会に貢献できる人材を育成します。

 新年度が始まって間もない4月10日(水)、食健康科学部の開設を記念して、教員と新入生による座談会が学内で開催されました。参加したのは、食健康科学部長・三宅義明教授、健康栄養学科主任・東山幸恵教授、食創造科学科・加藤友紀教授と、新入生2名でした。新設された学部・学科の教育目標や特色、今後の抱負などを中心に語り合いました。学生たちは各学科を選んだ理由や目標などを話し、大学生活への決意を新たにしていました。

 三宅教授は「学業だけでなく、食に関するボランティア活動や産学連携活動などにも励んでほしいと期待します。そこでの経験や体感が各学科の学修・研究と結びつき、その一つひとつの積み重ねが将来のキャリアにもつながるでしょう。何事にも臆せずチャレンジし、有意義な学生生活を過ごしてください」、東山教授は「健康栄養学科では、医療・福祉施設、企業、学校、自治体などの幅広い現場で活躍できる管理栄養士を養成しています。現場に即した学びが充実し、親子食育教室、医療機関や企業との連携プロジェクトなど、学生が主体となった地域貢献の取り組みも盛んです。新入生の皆さんも、自ら行動を起こし、大いに学んでください」、加藤教授は「食創造科学科の大きな特色は、食を広く学ぶカリキュラムです。食品学、栄養学、食に関連する文化やビジネスなどの多彩な領域もカバーしていますので、自分の可能性を広げる学びができます。自身の興味を突き詰めながら、分析力、プレゼンテーション力、新しいアイデアを形にする創造力などを伸ばしてください」とそれぞれ学生たちに激励の言葉を語り掛けました。

参加学生のコメント

加藤 美里さん 食健康科学部 健康栄養学科1年

 管理栄養士を志す私は、多様な学修ができる総合大学であることと、愛知淑徳大学クリニックがあって臨床現場に近い学びができることに惹かれ、愛知淑徳大学に進学しました。これからの大学生活では、学業だけでなく、子ども食堂などでのボランティア活動、健康栄養学会の運営委員の活動にも励み、さまざまな人と関わりながら知識や経験を広げたいと思います。一番の目標は、管理栄養士国家試験に合格することです。今めざしているのは、食物アレルギー分野を専門とする管理栄養士ですが、臨床栄養学のほか、子どもの食育、機内食・宇宙食などにも関心があります。4年間をかけて自分の興味を突き詰め、専門性を培いたいと考えています。

亀井 紗瑛さん 食健康科学部 食創造科学科1年

 私はテレビ番組がきっかけで、食品ロス対策につながる商品開発や食の安全性を高める品質保持の工夫に興味を持ち、そうした食に関する幅広い学びができる食創造科学科を志望しました。特に楽しみなのが、実習系の授業です。自分の手を動かしたり、自分の考えを発信したり、実践的な学びに力を入れたいと思っています。また、食品衛生監視員任用資格とフードコーディネーター3級の取得をめざすなど、さまざまな角度から「食」を深めていきます。食創造科学科は学ぶ領域も、卒業後の進路の選択肢も幅広いので、将来への希望が広がっています。大学では視野を狭めずにより広い世界へ目を向けて、新しいことにチャレンジします。