追究
2024年09月03日
海外危機管理セミナー
2024年度 国際交流・海外研修・留学 展示会・講演会・発表会
2024年7月12日(金) 星が丘キャンパス 55A教室
危機管理のプロから具体的な事例を通して、
海外留学でのリスクを学びました。
本学では交換留学制度をはじめ、短期研修、単位修得留学などさまざまな留学制度を設けています。留学は多くの学生にとって自身の成長を促す貴重な経験ですが、同時に初めて海外生活を経験する学生にとっては、不安も大きいでしょう。その不安を少しでも払拭し、現地で安全に過ごせるよう国際交流センターでは「海外危機管理セミナー」を開催しています。
そんなセミナーが7月12日(金)、星が丘キャンパスの55A教室でおこなわれました。リモートで講演するのは、危機管理サポートのプロである日本アイラック株式会社の山下寿人様。留学や研修などで海外に渡航予定の学生たちを対象に、危機管理のポイントを教えていただきました。
講演の前に国際交流センター長・樗木先生から「コロナ禍後、本格的に留学が再開しました。多くの学生が海外に旅立ちますが、海外では日本の常識が通用しないので気を付けてください。」と挨拶があり、その後、山下様にバトンタッチしました。
山下様は「本日は海外でのトラブル事例をはじめ、危機管理に関するさまざまな知識をご紹介します。リスクを未然に防ぐための“知識のワクチン”を受け取ってください」と語りかけ、講演がスタート。最初は基本的な健康管理として、飲料水に気を付けることや狂犬病の怖さなどを紹介。その後、性犯罪、ドラッグ、スリなどのトラブル事例に移ります。犯人はどのような手口で犯行に及ぶのか。具体的な例を交えて教えていただきました。これらの事例はさらに詳しく地域によっての傾向にも言及。北米でのヘイトクライムや銃の乱射事件、西欧でのスリ、置き引き、東アジアでの交通事故など、よりリアルな内容を紹介し、学生への注意喚起をおこないました。学生たちは、「いつ自分たちの身に降りかかってもおかしくない」とみな真剣な表情で話を聞いていました。その後、これらのトラブルに巻き込まれないようにするため、バッグ類はきちんと蓋が締まるものを選ぶこと、目立たない服装をすること、夜間の外出はしない、知らない人からの勧誘に乗らないなど、有効な対策も教えていただきました。
海外での生活は知らない文化に触れることができ、たくさんの友達をつくることができるよい機会です。そんなすばらしい体験をするためには、自分自身の身を守るリスク管理も必要。今回のセミナーは海外に旅立つ学生全員が無事に帰ってきてほしいという教職員の思いが込められています。学生たちは今回のセミナーの知識を生かして有意義な留学生活を送ってくれることでしょう。そして、帰国した際には大きく成長した姿を見せてくれることを願っています。