追究
2024年09月20日
ビジネス学部 グループワークⅡ成果報告会

2024年7月22日(月) 星が丘キャンパス 4号館
現代の日本が抱えるさまざまな社会的課題に
学生たちがアイデアを出し合い、
その解決策を提示しました。
ビジネス学部ではコミュニケーション力や行動力、ビジネスの各分野で対応できる力などを身に付け、社会に出たときに即戦力となるような人材育成を目指しています。このような多様な力を身に付けるのに最適なのが、1年次に開講される「グループワークⅠ・Ⅱ」です。グループワークⅠでは各教員の少人数ゼミでビジネススキルと知識を学び、グループワークⅡで与えられた課題に対してをチームでリサーチし、アイデアを出し合い、プレゼンテーションをおこないます。
7月22日(月)には、グループワークⅡの集大成となる「グループワークⅡ成果報告会」がおこなわれ、8つの課題に対し、各7チームが課題解決のための策をプレゼンテーションしました。全チームの発表が終わったら、最も優秀なアイデアを選出し、各教室担当の先生からコメントや総評をいただきました。
発表の様子
42A教室/電気自動車(EV)は、本当に地球にやさしいのか?
この課題に対して発表した多くのチームの結論は「本当に地球にやさしいとは言えない」でした。それはEVが内燃機関車に比べて燃料を消費しないから地球にやさしいといった単純な理屈ではなく、クルマを製造し廃棄するまでのライフサイクル全体(LCA)を考えて評価したからです。発表ではEVと内燃機関車の比較、LCA においての数値比較、リチウムイオンバッテリーの懸念点などを考察し、俯瞰した視点で発表をおこないました。
42B教室/30年後でも生き残る百貨店になるための条件とは
持続可能な百貨店のあり方について、百貨店の定義や歴史、客足の推移などから考察しました。現状、百貨店がネットショップの隆盛によって衰退していることを述べ、それを踏まえて、今後百貨店が復活するためには、競合店にはない特別感や高級感の演出や地域での地位確立、SNSの効果的な活用などが挙げられました。
42D教室/「日本版ライドシェア」は今後普及するか
2024年4月から一部の地域で“白タク”の規制が緩和され、ライドシェアサービスが解禁されました。インバウンドの増加にともなうタクシー不足の解消などが狙いですが、学生たちはこのビジネスを日本で定着させるためにはどのようなアイデアが必要かをプレゼンテーションしました。日本版ライドシェアのメリット・デメリットを紹介しながら、法整備や仕組みの強化など多くの課題は残るものの、多くのチームで「日本で普及する可能性は充分にある」と結論付けていました。
42E教室/学生生活を充実させる「夢の自販機」を考えよう
本学内に設置することを想定し、収益性などの実現可能性も考慮した「夢の自販機」を考える課題。あるチームは学食が遅い時間まで営業していないところに着目し、マクドナルドやスターバックスコーヒーなどの飲食店チェーンとコラボレーションした自販機を考案。ユニークだったのはGPAが高い学生にはポイントを付与し、商品を安く購入できるアイデアを盛り込んだところ。ポイ捨ての増加などの課題はあるものの、実現可能性の高いプレゼンテーションとなりました。
43A教室/我が国の最大の懸案である「少子化対策」現状を踏まえて考えて下さい
近年、政府が大きな予算をかけて取り組みを進めている「少子化対策」。この課題に対して現状分析から少子化に向かった原因などを考察し、各チームが解決策を提示しました。最も多かった主張としては、企業が産休・育休などの制度をさらに充実させ、託児所をつくるなど、子育ての環境をより良く整備していくこと。学生たちは子どもを安心して育てられる環境があれば、子育ての不安が解消されることにつながると強調していました。
43B教室/2050 年の人々の「幸せ」に貢献する新しいビジネスを考えよう!
日本が将来、どのような国になっているのかによって答えが変わる課題でした。あるチームはこのまま人口減少が続くと、その減った人口を埋め合わせるために外国人労働者が増加し、さらにAIの進化により、多くの日本人が就職難に陥ると予想しました。そこで考え出したのが「家事代行ロボットのサブスクリプションビジネス」。ロボット掃除機などの家事ロボットが持つメリット・デメリットを語りながら、家事ロボットで家事を自動化することで、日本人はキャリアアップを優先でき、自己成長、ひいてはその人の幸福につながると論じました。
43C教室/若者のテレビ離れを克服するために、テレビ局にできることは何か?
そもそも若者のテレビ離れとは何か? といった定義付けから、若者のテレビ視聴率などのデータを示し、課題解決方法を発表しました。現在、各テレビ局はインターネットによる動画配信サービスと提携して新たな挑戦をしていますが、あるチームはこれに加え、各テレビ局にジャンルを特化させる方法を提案。たとえばA局はバラエティ、B局はスポーツなど専門性を持たせることで他局と差別化でき、生き残ることができると述べました。
43E教室/観光立国政策を堅持する前提の下で、「オーバーツーリズム」を減らすための対策を考えよう
観光立国政策を維持したまま、オーバーツーリズムの問題を解決する課題。あるチームはオーバーツーリズムのいちばんの課題を「ホテルが少ないこと」であるとし、外国人観光客を地方の民宿・旅館などに分散させるアイデアを提示。地方の民宿や旅館に宿泊することで、特典を与える仕組みを考えました。これにより地方に訪れる外国人観光客は、より日本らしさを感じられる旅ができ、その魅力がSNSで発信されれば、さらに地方へ訪れる外国人観光客も増えるといった相乗効果を狙うことができると主張しました。