追究

2025年11月20日

人間情報学部 キャリアデザイン科目④

2025年7月12日(土)長久手キャンパス 511教室

社会で活躍する卒業生が、
就職活動中に大切にしていた事や
現在働いている様子を在校生に伝えました。

 本学では、学生が進路に対する考えを深められるよう、学科ごとにキャリアデザイン科目を設けています。授業では、社会の各分野で活躍している専門家や卒業生を講師としてお招きし、就職活動の進め方や働き方、将来のビジョンの描き方などについて、学生に向けてリアルな声を届けています。
 2025年7月12日(土)、人間情報学部の3年生を対象に実施されたキャリアデザインの授業では、株式会社名古屋銀行の濤川琴美様・山﨑祐月様、株式会社マーブルの太田菜々子様・神琴乃様をお招きし、ご自身の経験をもとに就職活動で意識した点や将来を考えるうえでのヒントについてお話しいただきました。

 名古屋銀行人材開発部に勤める濤川様は、金融・銀行の業界のお話や、銀行が持つ役割と義務、銀行の仕事についてなど、働く環境について広く紹介されました。そのあと、本学の卒業生である山﨑様が登壇し、就活について「第一条件で生活基盤の安定を挙げていた」と話しました。さらに、ある時テレビを見ていて、出演者が「満足感は、社会貢献や、いかに人の役に立っているかで実感できるもの。仕事を一生懸命やれば、いずれ人の役に立てている実感が得られるかもしれない」と語られていたことが印象に残ったそうで、「生まれ育った名古屋で、名古屋の人たちの生活の役に立てたらと思うようになり、銀行を選びました」と理由も説明されました。現在では営業として、金融知識を習得しながら自己成長を感じられることや、目標達成によってやりがいを持って働けていることをお話しされました。

 後半の質疑応答の時間には、「仕事の上で大切にしていること」「辞めたいと思ったことはあるか」など、リアルな思いについて尋ねる内容が集まりました。仕事の上で大切にしていることについて、山﨑様は「間違いがあっても報告すること」「どんなお客様でも誠実に対応する」の2点を挙げました。過去に、対応が難しいと感じるお客様がいたが、誠実な対応を心がけたことで良い関係を築くことが出来たと話されました。辞めたいと思ったことは何度もあるが、仕事を持ち帰れない仕組みによってメリハリがつくことや、定期的な異動によって新たな環境で働ける機会があり、辞めたかった気持ちもリセットされて長く続けやすいという銀行勤務のメリットを紹介されました。

 続いて登壇された太田様と神様は、二人とも本学の卒業生。それぞれの就活期間や、入社後に経験したことなどをお話しされました。太田様は、計画的な就活を心がけていたことで、目標期間中に就活を終えられたそう。「不安を洗い出し、ゴールまでに調べておくことや練習しておくことを決めて、コツコツ小さな目標をクリアしていった」と学生たちに伝えました。現在はARオーディオガイドの製品開発に携わり、さらに数年後、数十年後の自分がどうなっていたいかなど、自身の考えを共有されました。神様は、自身の就活において重要だったことにインターンシップや対面の説明会を挙げ、「会社の雰囲気を一番重視していたので、会社の人と会える機会を大切にしていた」と話しました。さらに、自身の就活期間中のマインドについては、「面接を構えすぎず、人と話せる楽しい時間と思うようにした」「時間の使い方を工夫して、書類作成で時間を削減するなど、頑張りすぎないことを意識した」と、今後の就活に備える学生たちに心の余裕の大切さを伝えました。さらに、お2人が現在の会社で取り組んでいるXR技術を紹介するため、学生たちにMR地震避難体験とVRクレーンゲームの体験を用意。実際に体感してもらうことで、「今はこんなに面白いものを作っている」と紹介されました。

 後半の質疑応答では、「小さな目標を立てる以外に工夫したこと」「面接の気持ちの切り替え方」などの質問が。太田様は、「小さな目標以外に工夫したことは、計画の中に、常に合間に就活以外の楽しみを作って入れておくこと」と回答されました。神様は、「面接の気持ちの切り替え方には、意識しすぎると思っている力を出せないと思うので、深く考えすぎないように。練習や実際の面接で場数を踏んだというのも大きかった」と、学生たちに具体的なアドバイスを送られました。