追究

2024年09月11日

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 建築環境学実験

2024年7月25日(木)長久手キャンパス 環境実験室

ダンボールを用いて小屋を制作。
学びを活かして、居心地の良い空間を作り上げました。

 創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻の淺田秀男先生は建築環境学を専門としています。淺田先生の授業では、光環境、温熱環境、空気環境と建築の関係を学び、心地よい住環境について考察を深めることができます。

 建築環境学実験では、段ボールを使用して「居心地の良い小屋」を制作します。評価基準は1人が小屋の中に15分入り、くつろいで読書ができるかどうかです。暑い日差しを遮りながらも暗すぎず、涼しく過ごせる空間にする必要があり、光環境や温熱環境などこれまでに学んだ内容を活かして学生たちは小屋作りに挑戦しました。

 3限目では、グループで考えた設計図をもとに、段ボールを裁断し、各パーツを作成します。裁断し終えた学生は他の学生を手伝うなど、グループ内で声を掛け合いながら取り組んでいるようでした。

 4限目では、準備したパーツを組み立て、小屋を作ります。実際に組み立ててみると、サイズが合わず再度パーツを作り直すグループも。組み立てと調整を重ねながら自分たちの思い描く形に調整していきました。完成した小屋は光の採り入れ方、風の通し方、快適な広さなど工夫が施されたものばかり。日差しを遮る深い軒、光の反射を利用して自然な採光を可能にした屋根、日差しの入り方によって屋根の深さを調節できる柱など、個性豊かな作品が並びました。太陽や風の向きに合わせて小屋の向きを変え、学生たちは小屋の中に15分入り、読書をします。その間も明るさや気温の変化を記録し、建物と光、温熱、空気の関係について考察を深めました。

 今回の建築環境学実験を通して、学生たちは多くの気づきを得られたようでした。「得た知識をもとに設計、制作に取り組み、上手くいった点や想定通りにいかなかった点など実践してみないとわからないことに気づくことができた」と感じたようです。この体験と学びを活かし、新たな制作活動につなげてくれることでしょう。本学は、今後も学生たちの学びと実践の機会を設け、彼らの成長をサポートしていきます。