追究
2024年10月11日
ビジネス学部主催 第3回 一日体験講座 ―高校生のためのビジネス学入門―

2024年8月20日 場所:星が丘キャンパス 13D教室
高校生対象のビジネス学講座を開催。
ビジネス学部を構成する4つの学問について、理解を深める時間となりました。
2024年8月20日(火)、ビジネス学部主催の一日体験講座「高校生のためのビジネス学入門」が開催されました。
本学のビジネス学部は、経営学・商学・会計学・経済学を横断的・複合的に学び、あらゆるビジネスフィールドで活躍する人材を育成する学部です。この講座では、ビジネス学部の教員が高校生を対象にビジネスに関する学問について一日体験授業をおこないます。ここでは当日の内容をダイジェストで紹介します。
1限目 経営学分野「高校生のための経営戦略論入門」日野 恵美子先生
日野先生は、企業が競争環境を勝ち抜くための指針である経営戦略について講義をおこないました。経営戦略の目的は利益を最大化させることだと解説されました。スナック菓子の商品名、会社名、ライバル社を例に挙げ、競争業者、新規参入業者などについて説明し、その上で、利益を巡る競争は、競争業者同士、同業他社同士に限ったものではないと日野先生は強調し、高校生が経営戦略の基本を学ぶ時間となりました。
2限目 商学分野「ヒットにつなげる技術~『マーケティングの極意』」大塚 英揮先生
⼤塚先⽣は、現代にフィットするマーケティングについて講義をおこないました。ホテルやコンビニエンスストアを例に、顧客の潜在的なニーズを汲み取った新しい店舗が増えており、そのように今の顧客を⼤事にしながら新しい顧客を取り込むことが市場創造だと⼤塚先⽣は話されます。現在の傾向については、⾃分らしさを演出できる差異のカスタマイズに焦点が当てられていると指摘しました。最後に、⾼校⽣へ⾃分らしく消費を楽しむために効率から離れて選択してみてくださいと伝えました。
3限目 会計学分野「企業が見える、経営が分かる~会計学の世界へようこそ」森 洵太先生
森先⽣は、会計学でできる企業分析について講義をおこないました。会計学の定義について確認したあと、企業を取り巻く利害関係者にとって⼤事な財務諸表「貸借対照表」「損益計算書」の⾒⽅を説明されました。これら2つの財務諸表を分析することで、企業の財政状態や経営成績がわかるため、企業⽐較をおこないやすくなります。会計学の知識があれば、知名度に惑わされずに企業の経営状況を判断できたり、企業の儲けの構造を知ることができ、⾼校⽣たちは、会計学の役割について理解をより深めていきました。
4限目 経済学分野「アクティブに学ぶ経済学」渡邉 聡先生
渡邉先⽣は、実験経済学の⼊⾨として⾼校⽣の皆さんに市場の経済実験、取引実験に参加してもらう講義をおこないました。取引実験では、高校生が買い⼿もしくは売り⼿となり、それぞれ利益が出るように価格交渉をおこないました。交渉が終わった後に数値をグラフ化し、予想価格と交渉によって成立した価格の差が示されました。経済実験に参加することで、授業で習う経済理論を実体験で理解し、今後の経済の動きを考えることができる⾯⽩さを体感できる時間となりました。
すべての授業を終え、学部長の大塚先生が登壇し、ビジネス学部で学ぶ魅力について紹介します。その後、現役の大学生も登壇し、学部の魅力について発表しました。今回の授業が、高校生たちにとって、ビジネスを学ぶことへの興味や関心につながり、進路選択の参考になることを願っています。