追究

2024年11月08日

ダイバーシティ表現演習 第7回成果発表公演「ヤングスターは不揃った」

2024年8月31日(土)長久手市文化の家 風のホール

ダイバーシティについて語り合った内容が脚本に。
19名の学生が演劇に挑戦しました。

 2024年8⽉31⽇、⻑久⼿市⽂化の家にて「ダイバーシティ表現演習第7回成果発表公演『ヤングスターは不揃った』」が上演されました。この公演は、ダイバーシティ共⽣センターが開設する授業「ダイバーシティ表現演習」の成果を発表するものです。この授業は、4⽉からの通常授業期間と夏季集中授業期間を通じて実施。学⽣たちはダイバーシティに関する⾃⾝の体験や考えを語り合い、それらを踏まえて教員が脚本をまとめあげました。

 本公演のタイトル「ヤングスターは不揃った」には、さまざまな困難を経験してきた学⽣たち「ヤングスター」が、型にはまらず「不揃った」まま、それぞれの個性を⼤事にしていきたいという思いが込められています。

 脚本は、「ジェンダー」「差別や偏見」「いじめ」などをテーマとしながら、複数の劇を連続して展開する形で構成され、学⽣たちの体験や見聞などを取り入れた多様な内容となりました。繊細かつエネルギッシュな動き、感情の乗った台詞など、学⽣たちの熱演に観客は魅了されていました。いろいろな⽴場の役を登場させることで、誰もが感情移⼊できる、多様性について改めて考えさせられる舞台となりました。

 本学はこれからも学⽣たちが多様性についての認識を深め、⾃らの考えを適切に表現していけるようサポートを続けていきます。

学生コメント

創造表現学部 創作表現専攻3年
野口 真杜さん(左)
創造表現学部 創作表現専攻1年
佐藤 沙羅さん(右)

 この授業を通して、一人ひとりと向き合うようになりました。これまでは無意識に性別などの枠に当てはめて捉えていましたが、そういった偏見を取り除くことができたように思います。授業の中で、学生や先生と語り合い、それぞれが抱えている、家族や友人の関係において「理解されなかった経験」を知りました。それをきっかけに、一人ひとりの育った環境や背景について考えを巡らすことができ、一人の人間として認識できるようになれたと思います。
 短い練習期間でしたが、皆が夢中になって取り組み、本番では練習の成果を発揮することができました。オープニングやエンディングは練習の時よりも楽しんで演じることができたと実感しています。初めての演劇経験でしたが、挑戦してよかったと心から思いました。この授業を通じて得られた物事の捉え方、主体的に行動する力などは、今後の学生生活でも活きると確信しています。