追究

2025年01月16日

グローバル・コミュニケーション学部 キャリア科目「Careers in the Global Age」

2024年11月5日(火)星が丘キャンパス3号館6階36F教室

先輩たちのリアルな声を聞き、
自分自身の将来像を見つめる機会になりました。

 グローバル・コミュニケーション学部の2年生を対象に開講している「Careers in the Global Age」は、学生たちが自らの将来像を具体的に描き、それを実現させるためには何をすればよいのかを考える機会を与え、キャリアパス設計の一歩を創出しています。この授業には、グローバル・コミュニケーション学部を卒業した先輩たちが多く登壇。この日は、医療機器メーカーで海外営業として活躍中の名和美南さんと、輸出入をサポートする企業で通関士として働く小川虹歩さんの2名をお招きし、それぞれの仕事内容や大学時代のことなどを語っていただきました。

 名和さんは、医療機器メーカーで、主に海外の代理店との打ち合わせや展示会対応を担当しています。年に2~3回の海外出張はありますが、通常は内勤がメイン。時差があるため、海外の代理店とのミーティングなど主な業務は夕方が中心になるそうです。また海外出張の際は、現地のクリニックやメガネ専門店にも足を運び、ニーズなどを調査することもあり、それを開発チームへフィードバックするため、情報収集は責任感を持って取り組んでいると話されました。「海外出張というととても魅力的に聞こえるかもしれませんが、観光する時間はほとんどありません。帰国後は報告書をまとめるなど多くの仕事があり、文化の違いによるコミュニケーションの難しさなど、苦労することもたくさんあります」と、仕事の魅力だけでなく、その裏側にある現実も率直に語ってくれました。また本学在学中にはベルギーの大学への交換留学も経験し、グローバルな視点で物事を考えることの大切さを学んだということです。「自分は何がやりたいのか、どのような場所で働きたいのか、広い視野で将来を考えることから始めてみましょう」と、後輩たちへエールを送ってくれました。

 小川さんは、大学1年生から積極的にキャリアセンターの資格対策講座を受講し、在学中に貿易実務検定C級と秘書検定2級を取得しました。「入学当初は、英語が好きで留学したいと考えていたので、旅行・航空・貿易などの業界に興味を持ちました。資格取得は、それらの業界への理解を深める上でとても役立ちました」と当時のことを振り返っていました。2年次にはグローバル・コミュニケーション学部の必修科目であるStudy Abroad プログラムで留学を、3年次にはオーストリアのグラーツ大学への交換留学を経験したことも将来の幅を広げました。帰国後はキャリアセンターのサポートを受けながら就職活動を進める中で大切にしていたこととして「地元で長く働ける仕事」「社会貢献度の高い仕事」「海外と少しでも関わる仕事」の3つを挙げた小川さん。現在は、物流系の企業で通関士として活躍し、さまざまな企業の貿易に関わっています。「世の中にはたくさんの職種があります。今、興味があることを優先させて、軸を持って就職活動してください」と、学生たちにアドバイスを送ってくださいました。

 プレゼンテーション後の質疑応答では、出席した学生から「留学」や「就職」に関する質問などが活発に飛び交いました。先輩たちは、自身の経験を基に、具体的なエピソードを交えながら丁寧に回答。学生たちは、先輩たちの言葉に真剣に耳を傾け、将来を考える貴重な時間となりました。