追究

2025年01月06日

グローバルラウンジ 学生企画 「トビタテ!留学JAPAN」報告会

12月4日(水)星が丘キャンパス グローバルラウンジ

トビタテ!留学JAPANの最難関
「ダイバーシティーコース」の審査を見事に突破し、
留学先であるフィリピン、ネパールから帰国した学生による講演

 12月4日(水)「トビタテ!留学JAPAN」の第15期生として採用された三上奈桜さんが留学先であるフィリピン、ネパールから帰国し、グローバルラウンジで講演会がおこなわれました。三上さんの後輩であるグローバルコミュニケーション学部のSAが三上さんに声をかけたことで今回の報告会が実現しました。講演会では、三上さんが「トビタテ!留学JAPAN」に参加したきっかけや、留学の為の準備の大切さ、そして留学先での心構えを中心にお話しました。
 「トビタテ!留学JAPAN」とは2013年にスタートした官民協働のもと社会総掛かりで取り組む海外留学支援制度です。また、2033年までに日本人学生・生徒の海外留学者数を全体で50万人にまでに引き上げることを目標に、海外留学者数の大幅な引き上げを目指しています。

 三上さんが採用された年は応募学生総数が1,300人を上回り、その中でも三上さんの応募した「ダイバーシティーコース」は最も応募者数が多く、7倍を超える倍率でした。その倍率を見事突破し、「子どもの人身取引という社会課題を解決したい」という強い責任感と想いのもと、フィリピンのNGOとネパールの学校で1年間、精力的にインターンに参加しました。

 留学前には、英語を勉強し準備を行いましたが、現地では英語ではなく、タガログ語やネパール語等のローカルな言語を使って話すことで人間としての心が近くなることを感じ、途中からは英語ではなく現地の言葉を積極的に勉強し、コミュニケーションを取るという工夫もしたそうです。そして、実際の活動として、インターン先では30枚もの企画書を制作し、採用されたのは2枚程度。その積極性とガッツにも驚かされました。
 また、「どれだけ準備をしても非日常が留学先では当たり前であることを今回の留学経験から学んだ。」と話し、実際に危険な目に合っても助けてくれる友達を持つことの重要さや、有事の際に助けを求められるコミュニケーション力を身に着けることの大切さを伝えてくれました。さらには、海外では日本では考えられない不測の事態が起こるため、メンタルや精神的に自立すること、自分が無事であることを習慣化する大切さをお話ししていただきました。
 三上さんは、熱心に耳を傾ける後輩達へ、「経験に無駄なことはない。逆に上手くいかないことの方が多い留学で自分がどうするかが大切だと感じた。その時必要ないと思ったり、遠回りだと感じても、失敗も含めさまざまな経験をすることが自分の知識となり、今後どこかで活かされる。だからみなさんには多くのことを経験する大切さを伝えたい。」と締めくくりました。
 現地でたくさんの葛藤をし、苦労を経験したからこそ伝わる三上さんからの多くのメッセージに学生も心を動かされていたようでした。今後もグローバルラウンジでは留学意欲の向上につながるようなきっかけとなるイベントを積極的に開催していきます。