追究
2025年01月15日
CCC主催イベント「コラボメッセ」

2024年12月15日(日)星が丘キャンパス
さまざまな社会課題の解決に向けて
企業、行政機関、NPO、学生団体が集まり、
活動紹介と交流をおこないました。
2024年12⽉15⽇(⽇)、星が丘キャンパスでCCC主催イベント「コラボメッセ」が開催されました。CCC(コミュニティ・コラボレーションセンター)は学⽣のボランティア活動や社会貢献活動をサポートしており、「コラボメッセ」では学⽣団体や企業、⾏政機関、NPOなどが集まり、お互いの活動をPRして協働事業につながるような交流をおこなっています。2015年にスタートしたこのイベントも今年で10回⽬。本年度は、愛知淑徳⼤学のCCC学⽣団体28団体のほか、他⼤学の学⽣団体5団体、企業・⾏政機関・NPOの学外連携団体34団体が集まり、「違いを共に⽣きる」という本学の理念に基づいた社会の実現を⽬指して交流しました。
第1部では、CCCセンター長の榎裕美先生が開会挨拶を述べたあと、元長久手市長の吉田一平様による特別講演が始まりました。吉田様は、「これから生きていくあなたへ~生きていく心構え~」と題し、自身の経験を基に、若者たちへ熱いメッセージを送りました。長久手に生まれた吉田様は15年間の商社マン生活を経験したのち、消防団活動で自治の大切さにめばえ、1981年に学校法人吉田学園「愛知たいよう幼稚園」を設立。その後、1986年に社会福祉法人「愛知たいようの杜」を設立し、2011年には長久手市長選(当時町長選)にて当選、2023年9月までの3期に渡り歴任しました。吉田様は設立した幼稚園では何かを教えることよりも自主的に遊ぶことを優先していたと話し、市長時代も「市政の中心は市民である」という考えのもと、市役所職員がなんでも市民の代わりにやるのではなく、市民をはじめとした多くの人が関わるようにして、自立したまちづくりを目指していたことをお話ししてくださいました。講演の最後には「いろんなことを知っている人よりも、いろんなことを楽しんでいる人になってほしい」と伝え、経験することや失敗することの大切さを語ってくださいました。
講演後の質疑応答では、福祉を学ぶ学⽣から「社会福祉⼠を⽬指し、⼈々の⼿助けをしたいと考えているが、その考えで良いでしょうか」と質問があると、吉⽥様は「『してあげること』と同時に、『してもらうこと』も考えてほしい。介護が必要なおばあさんにあなたの悩みを話してみて。体は不⾃由になっても⼈は誰かのために何かをしたいと思っている。それが⾃⽴を促すサポートになる」と回答し、共存の本質を学⽣に伝えてくださいました。
第2部では、学⽣団体、企業、⾏政機関、NPOなどの各団体がブース出展し、活動を紹介。普段の取り組みについてパネルを使って説明し、ブースに訪れる⼈たちに活動を紹介しながら、交流をはかっていました。
参加したCCC学⽣団体のメンバーの多くは「他団体と交流することで、こんな活動もあるんだと勉強になりました」と視野が広がった様⼦を話し、中には「パネルの作成や⼝頭での紹介を通して、⾃分たちの活動を振り返る機会になりました」と活動の背景や課題を、改めて深く理解するきっかけとなったようでした。さらに「他団体のブースを回りながら、コラボできる団体を⾒つけることができました」と新しい活動の幅を広げた団体もあり、交流を通じて課題解決のヒントや新しいアイデアを⾒つけた学⽣も多く、今回の経験が次への活動の糧となっていました。
キャンパスだけでなく、地域や社会が学生にとって学びの場となり、さまざまな人と出会うことで、自ら考え行動し、一人ひとりの成長につながります。これからもCCCは、学生たちのチャレンジを後押しし、よりよい社会づくりに貢献していきます。
■中日新聞に「コラボメッセ」の様子が紹介されました。ぜひご覧ください。
2024年12月17日(火)中日新聞 朝刊 >