追究

2025年01月24日

令和6年度 第16回西日本学生救急救命技術選手権

2024年12月8日(日)長久手キャンパス

救急現場を想定した技術選手権に参加し、
救急救命士としての練習の成果を発揮!

 12月8日(日)、一般社団法人全国救急救命士教育施設協議会(JESA)主催の「学生救急救命技術選手権 西日本地区大会」が愛知淑徳大学の長久手キャンパスを舞台に行われました。本大会は北日本地区大会、東日本地区大会、西日本地区大会、南日本地区大会の4ブロックで開催され、救急救命士を目指して学ぶ学生たちがその練習の成果を発揮します。
 今回は愛知淑徳大学を含め、8校が出場。大阪や京都、石川などから参加校が集まり、長久手キャンパス5号棟で開会式が行われました。愛知淑徳大学の代表として健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科 救急救命学専攻 山田幹久さんが開催宣言を行い、大会の幕が開きました。

 選手権競技は1チーム4人以上6人以内で編成され、そのうち3人が救急隊員として、救急現場を想定した4つのステージで救急活動を実施します。

 ステージのシナリオテーマは、①内因性・外因性(外傷を除く)②外傷③心肺停止④多数傷病者⑤その他の5つが想定され、各ステージが準備された教室に学生チームが到着すると、救急要請が発生し、シナリオがスタートします。もちろん学生たちには具体的なシナリオは伝えられていません。いつもの学舎が一気に緊張感に包まれ、ピリピリと緊迫した雰囲気は、まるで現場そのものでした。救急要請で伝えられる情報を受けて必要な準備をして、現場に直行。患者やそばにいる人たちへのヒアリングと適切な処置を行い、傷病の状態を考慮し、搬送先を決定します。

 こうした活動を指導担当者がチェックし、評価を行います。指導担当者は救急救命士として活躍する方々ばかり。交通事故を想定したステージでは、歩行者と運転者の2名が負傷している状況が設定され、両者への処置と搬送について、どのように考え、判断するかが評価されました。競技後には振り返りが行われ、指導担当者から処置の理由を尋ねられるとともに、技術的なアドバイスも受けました。終了したステージのみ、他校の活動を見学することができ、これも学生たちにとっては貴重な学びに。また、スペシャルステージでは、選手個人の技術と知識が評価され、模型を用いたテストなどが実施されました。

 閉会式では、総合優勝ならびに各ステージでの優秀チームが表彰され、愛知淑徳大学チームは第2ステージで第2位、第3・4ステージで第3位に輝きました。
 総合入賞は逃したものの、リアリティあふれる実践を通して日々の学びを深め、救急救命士を目指す者としての責任感と使命感を新たにしている様子でした。

 学生選手権で切磋琢磨した経験を持つ救急救命士は、「質の高さ」「豊富な知識」「傷病者への思いやりと的確な隊活動」といった点で高く評価されています。今回出場した愛知淑徳大学チームのメンバーたちは、卒業後、どのような場面においても頼りにされる救急救命士として活躍すべく、これからも知識・技術を磨いていくことを誓っていました。