追究

2025年02月03日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ3年生・4年生「図書館ではお静かに展4.0」

2024年12月18日(水)~26日(木) 長久手キャンパス図書館

図書館を舞台にした作品展。
館内を巡るような会場構成で、4年生は卒業制作を
3年生は初めてとなる作品展示に挑戦しました。

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻の坂倉ゼミでは、写真表現を専門的に学んでいます。撮影技術をはじめ、展示イベントの企画立案・運営、作品の批評など、表現に関する知識やスキルを幅広く身につけています。2024年12月18日(水)~26日(木)には、坂倉ゼミの学生たちの作品を展示する「図書館ではお静かに展4.0」が本学の長久手キャンパス図書館で開催されました。今年は4年生の卒業制作の発表の場も兼ねて、3年生・4年生合同で19人の作品を展示。デジタル技術が主流となる現代のメディア表現の中でも、アナログ的感覚を大切にした作品づくりを意識しているのも特徴です。

 4年生の卒業制作展示は、1人1テーブルの展示スペースを使い、それぞれが自身の作品の世界観をつくり上げていきます。3年生にとっては初めての個人制作であり、初めての展覧会。個人作品と全体作品の2つのジャンルで作品を展示し、個人作品では個々に作品を完成させることに注力するとともに、全体作品においてはみんなで協力し、補い合いながら、全体テーマにおける統一感を持たせてバリエーションに富んだ作品展示ができるよう準備を進めてきました。

 3年生の全体展示のテーマは、「過去は、ナツカシイだけぢゃない!」。
 『デジタル技術中心の時流の中で、古く素朴なモノの手触り感、手作りによる頼りなげな造形の味わいなどのアナログ的なものも世代を超えて一定の支持を集めています。この課題では、古びたモノや写真、語られる記憶など、時間の経過の中から醸成されてくるものの魅力や価値を簡素な作品として作り上げることを通して見つめ考えてみました。』(展示パネルより)
 展示エリアを「私の一押しレトロ」「ポートレートとエピソード」「宝物だったもの」の3つのジャンルにわけ、写真や冊子、モノをパッケージングしたりなど、さまざまな表現方法により見ごたえのある展示となっていました。

 4年生にとっては4年間の学びの集大成となり、3年生にとっては初めての作品展示。作品制作だけでなく、「展示テーマをどのように考えるか」「訪れた人に楽しんでもらえるよう、どのように展示していくか」など、新たな学びがたくさんあったのではないでしょうか。3年生は今回の経験を糧に、4年生の卒業制作に向けて準備を進めていきます。

学生コメント

総合表現学部 メディアプロデュース専攻 4年
ゼミリーダー 奥村 空奈さん

 4年生は最後の展示となるので、4年間の学びを詰め込んで悔いのない作品づくりに取り組みました。3年生は初めての作品展で大変だったことも多かったと思いますが、自分の制作をがんばりながら、全員で協力し進めました。昨年と同様に、学生たちの全身パネルを会場内に散りばめて、館内を巡りたくなる展示構成ができあがったと実感しています。私個人としては、写真と短歌を組み合わせ、日常に潜む美しさに気づけるような写真集を制作しました。1冊は写真をまとめたもので、もう1冊は印刷も製本もすべて自分でおこないました。3年生のときの展示と比べて、時間も労力もお金も倍以上かかりましたが、とても満足のいく作品に仕上がりました。