追究
2025年03月06日
建築・インテリアデザイン専攻 トシカン座談会 2024
2024年度 展示会・講演会・発表会 建築学部(2025年4月開設)

2025年1月8日(水) 長久手キャンパス 8号棟 プレゼンテーションルーム
建築やデザインの世界で活躍する先輩たちが来校。
さまざまな働き方や経験を後輩たちに伝えてくれました。
創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻では、建築・インテリアデザインの基礎から応用まで学び、さらには歴史・文化・環境・経済といったさまざまな背景も学んで、幅広い創造力や表現力を身につけます。一級建築士の資格取得をめざすことができ、卒業生は一級建築士として建築設計に関わる他、住宅メーカーの営業や施工管理などの職種で活躍する先輩もたくさんいます。
そんな先輩たちから話を伺う「トシカン座談会」は本専攻の恒例イベントです。先輩たちにご自身の経験談をお話しいただき、先輩と後輩が交流することで、学生たちが進路やキャリアについて考えるきっかけとなっています。2024年度は1月8日(水)に開催され、4名の卒業生が登壇し、現在の仕事内容や学生時代の経験などについてお話しいただきました。
16期生 清水ゼミ 丸山 郁さん
建築設計の会社で勤務する丸山さんは、ご自身が関わったプロジェクトを紹介しながら、建築設計の仕事内容をリアルにお話しくださいました。自動車のショールームや児童発達支援センター、動物病院など、丸山さんが関わるプロジェクトは多岐に渡り、それぞれどのようなコンセプトで提案したのか、進行管理はどのようにおこなっているかなど、具体的な話に学生たちは興味深く耳を傾けていました。最後に建築設計ではお客様に提案する機会が多いので「プレゼンテーション技法は強みになる」と話し、学生生活で自分なりの強みを見つけてほしいとエールを送りました。
21期生 間宮ゼミ 下野 世佳さん
大手住宅メーカーの子会社で、リフォームをメイン事業とする会社で営業として活躍する下野さんは営業の仕事について説明し、社会人としてのライフスタイルも紹介してくださいました。「社会人になると忙しくて自分の時間がなくなると思っていたが、私の場合はプライベートも充実している」と話し、会社の上司や同僚とBBQや登山を楽しんでいる様子を伝えると、学生たちは和やかな表情になりました。ゼミや設計課題に取り組む中で部活やバイトにも励んでいた大学生活は本当に忙しかったと振り返り、そんな学生時代だったからこそ、今は忙しくても頑張ることができ、時間を有効に楽しめるようになったとお話しくださいました。
21期生 松本ゼミ 坂野 未奈さん
坂野さんは、設計会社に務め、現在は先輩のもとで図面修正や打ち合わせに同行しながら技術を高めています。就職先を決める時、自分はどんな点に着目していたかを具体的にお話しくださいました。坂野さんは就職してから建築士の資格取得に励み、社会人1年目で2級を取得し、2年目の今は1級をめざして勉強しています。坂野さんは「社会人になってからも勉強は続きます。建築士をめざすなら今から準備しておいてください」とアドバイスをくださいました。
16期生 間宮ゼミ 神谷 朱莉さん
現在は中小企業診断士のご主人と2人で「ふくろう経営デザイン室」を経営する神谷さん。ご自身はグラフィックデザイナーとして活躍し、経営とデザインを横断しながら効果的に利益を出せるように経営サポートしています。150案件を超える多岐にわたる仕事内容を紹介してくださり、その後は「なぜグラフィックデザイナーになったのか」と学生時代を振り返りました。インテリアに興味はあったものの、本格的に建築を学ぶと自分には難しいと感じ、その後、自分の好きなことに素直に向き合うことでグラフィックの世界にシフトしたそうです。「やりたいことは叶う。しかし努力せずに叶う人は一握り」と語り、諦めずに行動し続けることの大切さを熱く語ってくださいました。
先輩4名のプレゼンテーションが終わると、全員で椅子を並べて車座になり、先輩と後輩が気軽に話し合う座談会がおこなわれました。後輩からは「ゼミはどうやって決めましたか?」「社会に出てわかったことは?」などさまざまな質問が飛び交い、先輩たちは自分の経験から感じたことを丁寧にお話しくださいました。
こうした交流を通じて、改めて自分の将来を見つけるきっかけを得た学生たち。学生たち一人ひとりが納得のいくキャリアを歩めるように、気持ちも新たに学業や制作に取り組んでほしいと思います。