追究
2025年09月08日
2025年度 夏季海外危機管理セミナー開催

2025年7月11日(金)星が丘キャンパス 55A教室
海外留学を控える学生に対し、
危機管理のプロが海外生活のリスクをレクチャーしました。
愛知淑徳大学では、夏季の交換留学や研修、海外旅行などを予定している学生を対象に、海外での安全を確保するための「海外危機管理セミナー」を毎年開催しています。2025年度も、海外へ旅立つ学生たちが安心して有意義な時間を過ごせるよう、国際交流センターによる海外危機管理セミナーを実施しました。
このセミナーは、海外での予期せぬトラブルから身を守るための「知識のワクチン」を身につけることを目的としています。コロナ禍を経て海外渡航が再開される中で、国際交流センター長の樗木先生から開講に際し「海外では日本の常識が通用しない場面が多々あるため、常に注意が必要です」という重要なメッセージが学生たちに伝えられました。講演は危機管理サポートの専門家である日本アイラック株式会社の山下寿人様がリモートで担当しました。山下様は、過去のトラブル事例や具体的な犯罪の手口を交えながら、海外で注意すべきリスクについて詳細に解説しました。
講演では、基本的な健康管理として、飲料水への注意喚起や狂犬病への警戒から始まりました。さらに、海外で遭遇する可能性のある性犯罪、ドラッグ、スリなどの具体的なトラブル事例を挙げ、学生たちが自身の身を守るための実践的な知識が共有されました。例えば、スリや置き引きに遭わないために、「蓋がしっかり閉まるバッグを選ぶこと」「目立たない服装を心がけること」といった具体的なアドバイスがありました。また、「夜間の外出は避ける」「知らない人からの不審な勧誘には絶対に乗らない」といった、基本的ながらも非常に重要な防犯対策も強調されました。
さらに、地域ごとの特性にも言及があり、北米でのヘイトクライムや銃乱射事件、西欧でのスリ・置き引き、東アジアでの交通事故など、各地域で特に注意すべき点が具体例とともに説明されました。これらの現実的な話に、参加した学生たちは真剣な表情で耳を傾け、改めて海外での危機管理意識を高めている様子でした。
この「海外危機管理セミナー」には、海外に旅立つ学生全員が安全に帰国し、充実した留学生活や海外での経験を通して、人間的に大きく成長してほしいという教職員の温かい願いが込められています。
愛知淑徳大学は、学生たちが国際的な視野を広げ、多様な文化に触れる機会を積極的に支援しています。今回のセミナーで得た知識と意識を胸に、学生たちが安全かつ有意義な海外での日々を送り、多くの学びと経験を積んで無事に帰国することを心から願っています。