追究
2025年10月01日
第1回 愛知県救急救命士養成学校外傷セミナー

2025年8月6日(水) 長久手キャンパス 救急救命実習室
救急救命士を養成する学校を対象にした、
初めての外傷セミナーを実施しました。
2025年8月6日(水)に、愛知県内の救急救命士養成学校が集まる初めての外傷セミナーが長久手キャンパスで実施されました。自発的な学びの場を提供しようという方針のもと、県内の養成校が連携。今回のセミナーは大学4年生を対象とし、事務局となっている愛知淑徳大学にて開催が決定しました。
参加したのは本学のほか、中部大学、東海医療工学専門学校の3校。最初に演習室でオリエンテーションと講義を受けた後、3人1組の各グループに分かれて実習がおこなわれました。
午前中の実習では交通事故などで身体に大きな外傷を受けた傷病者を想定し、道具の使い方や処置の方法などスキルを学びました。具体的には頸椎カラーを装着し、頸椎を固定したままで移動させたり、持ち上げたりして、安全に運ぶ技術を学びました。また気道管理では吸引、酸素投与なども実践。さらに骨盤骨折や腸管脱出など、命の危険性の高い場面を想定した実習では緊張感が漂い、正確かつ迅速な処置に学生の表情も真剣でした。
午後からはセンタースクエアに移動し、車外救出の実習が行われました。実際の車両を用い、交通事故などにより自力で車から降りられない傷病者を想定し、観察や処置、脱出を行いました。傷病者の命を守るだけでなく、場合によっては車が引火・爆発する可能性もあり、即時に判断し、素早く処置する難しさも実感しました。
その後、休憩を挟んで、車内収容後の活動として、救急車の車内での活動を学びました。すべての実習を終え、学生たちは筆記試験に臨みました。修了式では、プロバイダー資格認定証が授与されました。
今回の研修では、同じ志を持つ他大学の学生と交流を深め、切磋琢磨するとともに、現役の救急救命士から知識を学び、今後現場で活躍するための技能を身につけることができました。今後も本専攻では、学生たちにとって学びのチャンスとなる機会を提供していきます。
学生コメント
スポーツ・健康医科学科 救急救命学専攻 4年
細田将成さん
本学では、学科の学びに加え、講習会の参加や資格取得にも積極的に取り組むことができます。今回のセミナーでは、他大学の学生たちと一緒に知識を共有し、また現役の救急救命士から学べたことは、大きな経験になりました。将来は救急救命士としてだけでなく、水難救助隊としても活躍したいと考えています。今回の学びを現場で活かせるよう、これからも知識・技術を磨いていきたいです。