追究

2025年11月04日

ビジネス学部 大塚ゼミ×スパゲッティ・ハウス ヨコイ 親子調理体験イベント

2025年8月24日(日)スパゲッティ·ハウス ヨコイ 錦店

スパゲッティ・ハウス ヨコイ様との産学連携で
あんかけスパゲッティを次世代へ広める企画の第1弾
「親子調理イベント」を実施しました

 本学ビジネス学部の大塚ゼミは、マーケティングを専門に学ぶゼミナールです。学部での学びを、社会で活用できるスキルやノウハウへと昇華させるため、大塚ゼミでは実践的な内容を中心に活動しています。
 その活動の一つが、企業とのコラボレーションによる産学連携プロジェクトです。毎年、大塚ゼミの2年生が東海エリアの企業と連携し、企業の課題解決につながる企画を提案しています。2025年度は「スパゲッティ・ハウス ヨコイ」(以下、ヨコイ)様とコラボレーションを実施。「名物のあんかけスパゲッティを次世代に広める」という課題の解決に向けて、約半年間にわたり企業とコミュニケーションを重ね、企画を練り上げてきました。
 2025年2月に始動した本プロジェクトは、8月24日(日)に企画実践の段階へと突入。第1弾として、スパゲッティ・ハウス ヨコイ錦店にて「親子調理体験イベント」を開催しました。次世代を担う子どもたちが、ヨコイのあんかけスパゲッティの調理工程を実際に体験し、味わうことができる貴重な機会となりました。

 ヨコイの店舗での宣伝活動に加え、学生たちは児童館などに出向いて参加者を募集し、小学生の子どもがいる2組の親子がイベントに参加しました。学生たちは、親子とコミュニケーションをとる係、厨房と連携しながら進行を担う係など、役割分担を明確にしながら企画を進行しました。

 はじめに、ヨコイのスタッフ様と学生による挨拶とイベントの注意事項を共有した後、いよいよ調理体験がスタート。まずはハンバーグ作りから始まり、準備されたタネを好きな形に成形してもらいました。続いて、あんかけスパゲッティに使用する具材のカットへ。刃物を扱う工程では緊張感が漂いましたが、学生たちが近くで見守り、時には手助けをしながら、無事に切り終えることができました。

 炒め作業は、1組ずつ厨房に入っておこないました。子どもたち2人は、いずれも火を使って炒めるのが初めての経験で、最初はぎこちない手つきでしたが、ヨコイのスタッフ様がそばで寄り添いながら、リズムよくフライパンを振る動きをサポートしてくださいました。もう1組は、片方の炒め作業が終わるまで、学生が用意したレクリエーションを楽しみました。スライドを使ってあんかけスパゲッティにまつわる雑学をクイズ形式で出題したり、ヨコイに関する豆知識を「かるた」にして、楽しく学べるゲームを考案しました。シェフが麺の炒め作業に取りかかっている間、子どもたちは学生たちとコミュニケーションをとりながら、出来上がりを楽しみに待っていました。

 シェフが仕上げた麺と餡に、自分たちで炒めた具材とハンバーグを、子どもたちが好きな場所に盛り付けていきます。自分たちで調理したスパゲッティを食べられることに、子どもたちはうれしそうな様子を見せていました。あんかけスパゲッティの餡は、通常は辛みの効いた味付けですが、この日は子どもたちが食べやすいように、ヨコイの横井社長に相談し、特別に用意していただいたものです。子どもたちは「一番好きなスパゲッティはたらこだけど、同じくらい好き」「また食べたい」と話してくれました。

 子どもたちは、「炒め作業が難しかったけど楽しかった」「フライパンを振れて楽しかった」と、普段なかなか経験できない火を使っての炒め作業が、特に印象に残る体験となったようです。親御様からは、「これを機に、家でもお手伝いをしてくれると嬉しい」との声もあり、今回の体験が親子のコミュニケーションを深めるきっかけになることが期待されました。

■学生コメント

 本企画を実施する前に、知り合いのお子さまを招いてテスト運用を行ったため、学生同士が連携して動くことについてはスムーズに進められたと感じています。
 ただ、想定していたほど一般のお客様の集客にはつながらなかったため、各工程の作業時間を延ばしたり、ビュッフェ形式の盛り付けを取り入れたりするなど、直前まで内容を詰めて楽しめる工夫を考えました。
 今回の取り組みによって、「また調理体験ができたらいいね」というお言葉をヨコイ様からいただけたことは、大変嬉しく思います。今回の企画で得た学びをチーム内で共有し、今後に活かしていきたいと思います。

■有限会社スパゲッティヨコイ 横井 慎也様 コメント

 半年前からプロジェクトが発足し、今回ようやく小さなお子さま向けの企画を実現することができました。特に気を配ったのは、学生さんの目線では難しい「事故が起こらないように実施する」という点です。無事に終えることができて、安心しています。
 今後も企業様向けのキッチンカーイベントを控えており、改良メニューについても現在検討中です。今回よりも年齢層の高いお客様が対象となる見込みですが、次世代に向けて「あんかけスパゲッティ」がより広がっていくことを期待しています。