追究

2026年01月29日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 宮田ゼミ 卒業プロジェクト展「Ctrl+Cは使えない」

2025年12月13日(土)長久手キャンパス 1号棟 多目的ホール

個々が感じる社会課題に向き合い、メディアデザインで解決策を探る!
宮田ゼミの卒業プロジェクト展覧会がおこなわれました。

 創造表現学部 メディアプロデュース専攻では、多様化が進むメディアの特性を理解し、社会に対して的確な情報発信ができる人材の育成を目指しています。宮田ゼミでは「メディア社会とデザイン」をテーマに掲げ、学外の団体や企業の方々との連携プロジェクトを通して、地域課題の解決に向けた“地域や社会をより豊かで快適にするためのデザイン提案”に取り組んできました。
 こうした4年間の学びの集大成として、卒業制作展が2024年12月15日(月)〜19日(金)にかけて、長久手キャンパス1号棟の多目的ホールで開催されました。今年度のテーマは「Ctrl+Cは使えない」。“Ctrl+C”とはパソコンのショートカットキーで「コピー」を意味します。つまり、「コピーできない=学生たちの唯一無二の作品である」という思いが込められています。

 このテーマのもと、13名のゼミ生はそれぞれ社会課題を見つけ出し、その解決方法としてファッションや冊子、立体作品、カードゲームなど多様なメディアを活用しながら、新しい発想と自由な表現で課題解決に向けた提言をおこないました。
 展示会に先立ち、2025年12月13日(土)に開催された内覧会では、ゼミ生一人ひとりが自身の作品についてプレゼンテーションを実施。社会課題への着眼点や制作意図、工夫した点などを発表し、宮田先生から講評がおこなわれました。

 内覧会には、これから制作課題に取り組む後輩たちも参加し、展示されたユニークで個性的な作品のデザイン力や完成度の高さに目を見張っていました。さらに注目すべきは、学生たちが設定した社会課題の着眼点です。若者の投票率の低さや“お酒離れ”を解消するアイデア、着物や童謡などの日本文化の継承、災害時の備えなど、多岐にわたるテーマについて、学生たちが主体者となって真摯に向き合っていました。こうした鋭い視点を宮田先生も高く評価しています。
 さらに宮田先生が特に評価したのは、香りや音といった五感を活用した作品が多かったことです。アロマの健康効果を伝えるための香りのサンプリング提案や、視覚や聴覚から得られる情報の重要性を表現するため、物体の一部のみを描いたアニメーションを作成し、音を加えることで「何が描かれているのか」がわかる作品など、私たちの感覚をフルに活用させた作品が並び、宮田ゼミの学びの深さが表現されていました。

 また卒業制作展では、個々の作品制作に取り組むだけでなく、「デザイン」「会場運営・受付」「空間・照明」「広報」の4つのチームに分かれて準備を進めました。
 発表会の終了後には、後輩たちと一緒にお菓子やジュースを囲んで懇親会を実施。先輩たちとの交流を通して、これから作品づくりに取り組む後輩たちも大いに刺激を受けた様子でした。また、ゼミ生からリーダーの新實さんへ感謝の気持ちを込めたケーキがプレゼントされ、ゼミの仲の良さと温かな雰囲気が感じられました。
 作品制作だけでなく、展示会の運営にも主体的に取り組んだ学生たち。卒業後も、宮田ゼミで培った問題発見と解決のための発想力・デザイン力をさらに発展させ、それらを実現するスキルとともに社会で活躍していくことを期待しています。

学生コメント

◾️デザインチーム

創造表現学部メディアプロデュース専攻4年
塩谷咲歩さん、水野遥さん

 チラシやポスターのデザインを担当しました。タイトルに用いた「Ctrl+C」はパソコン用語ですが、宮田ゼミは IT やシステム開発を専門とするゼミではありません。そのため、コンピュータ関連のイメージにならないように、デザインを工夫しました。そのうえで、先進的で新しい表現を意識して制作を進めました。チラシ作成では、日時や場所などの必要な情報をいかにわかりやすく伝えるかが難しく、宮田先生と相談しながら、見る人の目線を考えてデザインしたことが勉強になりました。

◾️会場運営・受付チーム

創造表現学部メディアプロデュース専攻4年
田上怜菜さん、東出亜虹花さん、坂ノ上晴香さん

 会場運営チームは、会場アンケートや作品キャプション、作品のセッティングマニュアルの作成を作成しました。個々の作品によっては「触れてはいけないもの」や「逆に触れて体感してほしい作品もあり、こうした仕様をマニュアル化して、受付担当者が来場者へ説明できるようにしました。また、会期中の受付担当者のシフト作成も担当しました。学生それぞれの予定を聞き取りながらスケジュールに落とし込むといった裏方の調整業務は、授業だけでは学べない実践的な経験となりました。

◾️広報チーム

創造表現学部メディアプロデュース専攻4年
森瑞月さん、奥村祐加さん、中根寛貴さん

 広報チームは、SNSなどを活用した情報発信を担当しました。特に今年は、学内にポスターを掲示して来場者の誘導に力を入れました。学内掲示に関するルールを確認したり、他大学のSNS運用を参考にしたりと、どのようにしたらより魅力的に情報を届けられるかを試行錯誤しました。掲示やSNSでの告知にとどまらず、他ゼミの学生に直接来場を呼びかけるなど、積極的な広報活動もおこないました。人に情報を届け、興味を持ってもらうことの難しさを実感するとともに、広報の役割の重要性を学ぶ貴重な経験となりました。

◾️空間・照明チーム

創造表現学部メディアプロデュース専攻4年
藤井凌さん、真野千彩季さん、齋藤美咲さん

 空間・照明チームは、会場内での作品展示を担当しました。学生一人ひとりから作品の仕様や特徴をヒアリングして、どの作品をどこに配置するかを考えました。パソコンモニターを使った作品では、コンセントの位置や配線にも配慮しながら、作品の見せ方や会場全体の雰囲気づくりを意識してレイアウトをおこないました。しかし、実際に作品を設置してみると、作品同士の距離感やバランスなど、図面上では気づかなかった課題も見えてきました。それらに対して臨機応変に対応しながら、より良い展示空間となるよう工夫を重ねました。

◾️代表学生

創造表現学部メディアプロデュース専攻4年
新實大知さん

 一人ひとりの個性がそのまま作品になるという意味を込めて、「Ctrl+Cは使えない」というテーマになりました。個性あふれる作品たちは表現手法もさまざまです。社会課題へのアプローチにおいても「そんな視点があったのか」と思わせるような独自の観点と、作品のクオリティが見どころとなりました。私自身、リーダーとして一年間取り組む中で、多くの仲間に支えられてきました。コミュニケーション能力が高まり、互いを信頼し、助け合いながら前へ進む大切さを実感することができ、非常に充実した一年となりました。