追究
2026年02月09日
教志会イベント「ICTで広がる学びの世界」

2025年12月16日(火)長久手キャンパス1045教室
ICTの学びを体感。
現役教員から学ぶ「デジタル×教育」の最前線
本学で学ぶ教職課程履修者と幼稚園・小学校・中学校・高等学校・特別支援学校で教職に従事する卒業生をつなぐ教員ネットワーク「教志会」。2025年12月16日(火)には、教職を目指す学生に向けて、教志会主催の「ICTで広がる学びの世界」をテーマにした特別なイベントが開催されました。
講師として登壇されたのは、本学の卒業生で、現在は名古屋市立山田高等学校で教務主任を務める加藤誠司先生です。会場には、教職を志す在学生だけでなく、2026年春から愛知淑徳大学への進学を控えた名古屋市立山田高等学校の3年生も参加し、世代を超えた学びの場となりました。


セミナーの冒頭、加藤先生は「各教科の授業には自治体や学校が定める教育目標があり、ICT活用はあくまで手段である」という教育の原点を再確認しました。その上でICTを授業に取り入れる最大のメリットとして、全員の回答を手元で集約し、一目で把握できる「一覧性」や、その場ですぐにクラス全体で意見を共有できる「即時性」、そして、学習の軌跡が残り、生徒自身がいつでも振り返ることができる「記録性」の3つを挙げられました。
加藤先生は、自身が受け持つ国語の授業において、生徒が自ら調べ、考える時間を創出するために「事前学習」の面でもICTをフル活用しています。学習支援アプリ「ロイロノート・スクール」を活用し、古典の常識や現代語訳などの前提知識をあらかじめスライドにまとめ、アプリの「資料箱」へ共有しておくことで、対面授業の質を高める工夫をされています。また、「質問箱」を設置することで、生徒はいつでも疑問を投稿でき、先生も空き時間を使って個別フォローが可能に。さらに、他の生徒の質問と回答を共有することで、クラス全体の学びが深まる点もICTならではの魅力だと語られました。




講義の後は、ロイロノートを用いたワークショップがおこなわれました。学生たちはまず、「新入生に向けた長久手キャンパス紹介クイズ」の作成に挑戦。選択式や記述式など、生徒を惹きつけるための工夫を凝らし、アプリにアップロードしました。
続いてのテーマは、「大学入学までにやっておいた方がいいこと」。学生たちは、全員の意見が集約された際に見やすくなるようなカードのデザインや配置を考え、リアルタイムでクラス全体の意見が可視化されるICTの使いやすさを肌で感じていました。




ワークショップの後は質疑応答タイムに。学生からの「ICT導入で何が変わりましたか?」という問いに対し、加藤先生は「教員の作業量が劇的に効率化された」と回答されました。以前は小テストのたびに印刷、採点、押印、返却を行っていましたが、ICTを活用することでそれらの手間が省け、生徒の実施状況もよりリアルタイムで把握できるようになったといいます。また、「ICTを使うと集中力が落ちるのでは?」という懸念については、「最初は遊び感覚で操作を楽しむ様子も見られますが、慣れれば落ち着きます。むしろ、挙手して発言するのが苦手な生徒も、デジタル上でなら自分の意見を表明できるようになりました。場面に応じて使い分けることが大切です」と、現場のリアルな実感を込めて答えられました。
今回のイベントは、最新の技術を学ぶだけでなく、それをどう「教育の本質」に結びつけるかを考える貴重な時間となりました。加藤先生のような卒業生たちの活躍は、教職を志す学生たちにとって、自分の将来の姿を具体的にイメージする礎となったはずです。愛知淑徳大学では、これからも現場の最前線で活躍する卒業生とのネットワークを大切にし、次世代の教育を担う人材を育てていきます。












