追究
2026年02月09日
ビジネス学部講演会「ビジネスの視点から見るTGC」

2025年12月19日(金) 星ヶ丘キャンパス15C教室
普段は聞けない業界の裏話!?
「TOKYO GIRLS COLLECTION」の舞台裏をお話しいただきました。
ビジネス学部では、多様化する現代社会で活躍するビジネスパーソンの育成を目的に、コミュニケーションスキルやデジタルスキルの向上、資格取得など将来に役立つ能力を身につけるだけでなく、さまざまな業界の仕事に触れる機会を設け、アクティブな学びで自分の未来を切り拓く力を育んでいます。
2025年12月19日(金)には、ビジネス学部主催の講演会を開催し、「TOKYO GIRLS COLLECTION」を企画・制作する株式会社W TOKYOの取締役COO青木充様を講師としてお招きしました。
「TOKYO GIRLS COLLECTION」は、「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに掲げ、2005年から年2回開催されている国内最大級のファッションフェスタです。人気モデルやタレント、注目のインフルエンサーによるファッションショーで最新トレンドが紹介されるほか、アーティストライブや最旬のトレンドファッションアイテム、企業コラボ商品、人気ブランドのコスメや雑貨の販売なども行われ、来場者が参加できるイベントとして注目を集めています。
今回の講演では、煌びやかなステージの裏側で、どのようなビジネス戦略が描き出されているのか。普段はなかなか聞けない「TGCの正体」にビジネスの視点から迫りました。


冒頭、青木様はTGCがどんなイベントなのかを紹介しました。TGCは単なるファッションショーに留まらず、アーティストライブ、スペシャルステージ、スポンサーブース、スタジオトークなど多角的なコンテンツを組み合わせた唯一無二のエンターテインメントであることを強調されました。コロナ禍を経てオンライン配信にも注力した結果、来場者・視聴者数は延べ500万人を突破。特に10代〜30代女性への圧倒的な拡散力を誇り、SNSを通じた口コミの波及効果は計り知れません。また、世界的人気アニメとのコラボレーションなど、常にトレンドの最先端を走り続けることで、そのブランド価値を強固なものにしています。


学生たちが最も驚き、熱心にメモを取っていたのは、TGCの「収益の多様性」についての話でした。TGCの収益源は「イベント」だけではありません。独自のプラットフォーム戦略とビジネスモデルを確立し、単なる興行としてのチケット収入に頼るのではなく、TGCという圧倒的なブランド力を背景にした高度なビジネスモデルが明かされました。
例えば、ロイヤリティビジネスでは、「モノ」が売れる仕組みを構築しています。100円ショップなどとのコラボレーションでは、単にイベントでのブース出展にとどまらず、共同で商品を開発。その商品が全国の店舗で購入されるたびに、売上に応じたロイヤリティ収入が発生する仕組みを整えています。イベントを「点」で終わらせず、全国の流通網を巻き込んだ「線」のビジネスへとつなげているのです。


またTGCは今や、企業が若年層にアプローチするための最強の「マーケティング・プラットフォーム」となっています。そのため、イベント出演にだけでなく、企業のCM制作、インフルエンサーのキャスティング、期間限定ポップアップショップの企画・運営など、TGCのブランド力を生かして販促PRを一括で引き受けて企業の課題を解決する「ソリューション事業」が、大きな収益の柱となっています。
さらに、メディアと連動した圧倒的な付加価値を生かし、イベント当日のメディア露出やSNSでの爆発的な拡散力そのものを商品化しています。雑誌やテレビ、WEBメディアと連動したパブリシティの展開までをパッケージ化して提供することで、スポンサー企業に対して単なる広告以上の「社会現象としての話題性」を提供し、高い収益性を実現しているのです。
TGCの影響力は今、地方創生にも大きく寄与しています。静岡、北九州、和歌山、熊本などの自治体と連携し、地域の資源や若手人材を活かしたイベントを開催。税金が投じられる自治体イベントにおいて、TGCは非常に「費用対効果の高い」プロジェクトとして信頼を得ており、観光誘致や地域経済の活性化に貢献しています。
さらに今後は、アジア圏への展開も視野に入れているとのこと。大手商社と連携し、日本の優れた文化や商品を世界へ届ける架け橋となることが期待されています。そして2026年2月には、いよいよ「TGC in あいち・なごや2026」の開催が予定されています。地元の繊維業などとのコラボレーションも見込まれ、愛知の産業を盛り上げる大きなチャンスとして、学生たちも「行ってみたい!」と胸を躍らせていました。




講義後の質疑応答では、「インフルエンサーと触れ合う機会はありますか?」「当日にヒヤヒヤした経験は?」といった学生らしい率直な質問が寄せられました。青木様は、広告・協賛収入で成り立つイベントだからこそ、スポンサーの要望と現場の予期せぬトラブルの間で奔走する苦労など、プロとしての責任感と現場のリアリティついて丁寧に語ってくださいました。
華やかな世界を「ビジネス」という冷徹かつ情熱的な視点で分析した今回の講義。学生たちにとって、自分たちの学びが社会を動かす力につながっていることを実感する貴重な時間となりました。












