追究
2026年02月05日
AICHI WOODY AWARD 2025最終審査会
2025年度 受賞 展示会・講演会・発表会 建築学部(2025年4月開設)

2025年12月21日(日)JPタワー名古屋ホール&カンファレンス
愛知県主催の学生を対象とした木造建築設計コンペで
建築学部・諸江ゼミの学生が優秀賞を受賞しました。
『この街が もっと好きになる 駅前建築物』を募集テーマにしたAICHI WOODY AWARD 2025に、建築学部の諸江ゼミに所属する梅村慎吾さん、渡邉悠生さん、山田陽人さんが挑戦。一次審査を見事通過し、2025年12月21日(日)の最終審査会でプレゼンテーションを行いました。
第2回開催となる今回は、県内の学生から全20作品の応募があり、最終審査会に進んだのは8作品です。梅村さん、渡邉さん、山田さんの3人は、再整備が進む久屋大通公園南エリアのサカエヒロバスに誰もが自由に集い過ごせる「Under One Roof」を提案しました。


プレゼンの冒頭で「この街がもっと好きになる駅前建築物とは、異なる目的や速度、距離感を持つ人々の行為をそのまま受け止め、時に受け流すことができる存在だと考えました」と設計趣旨を伝え、敷地や周辺環境について説明。重ね梁構法による木造の大屋根を栄の駅前広場に計画し、日本建築の構造と空間のあり方を、現在の公共空間のあり方として捉え直したと発表しました。起伏を実現する構造は、東大寺南大門や醍醐寺の五重塔から着想を得たそうです。
次に構造計画について、105角の流通材を十字に並べてボルトで固定し、5本でひとつの柱として強度を高めることなどを説明。天井が高い部分は吹き抜けで光が差し込む構造です。中心の隆起した部分にステージを設け、ライブやワークショップなどを展開。天井が低いところでは勉強やお絵描き、柱の近くでは待ち合わせなど、行き交う人々が立ち止ったり、通り抜けたりする新たな動線が生まれます。
最後に「木造の可能性を都市スケールへと拡張し、栄の中心に地域材で構成された木陰のような居場所をつくることで、木のあたたかさと環境への意識を発信する拠点となることを目指します」と述べ、プレゼンを締めくくりました。




質疑応答では、屋根をかける範囲や屋根材について質問があり、3人は「隆起していない部分に鉄板などで水平に屋根をかける」と回答。審査員のみなさんからは、「隆起に合わせて全体に透明の屋根材などを張ってもいいのでは」といったアドバイスがありました。他にも「重ね梁が始まる高さによって、空間の質が変わるところに面白さがある」、「柱の中に鉄骨を入れて強度を高めれば、いまのサイズ感を保ったまま実現できそう」、「この加工に絡めたトイレのあり方なども考えてみると、もっと良くなる」などの意見が寄せられました。


昼休憩を挟み、手塚由比審査委員長による講演が行われ、結果発表と授賞式へ。梅村さん、渡邉さん、山田さんが提案した「Under One Roof」は優秀賞を受賞しました。
講評で手塚審査委員長は「みなさんが自分なりのテーマを持って敷地を見つけ、新しい空間を提案してくれたので、どの作品もとても良かったです。木でつくるための具体的なイメージを持っていることが大事。審査は難航しましたが、建物ができあがった時のインパクトやオリジナリティを出せているものを評価しました。来年も面白い案が出てくることを期待しています」と話されました。


閉会後は、学生と審査委員のみなさんとの交流会もあり、木造建築の第一線で活躍する専門家から新たな知見を得る貴重な機会になりました。
学生コメント

創造表現学部
建築・インテリアデザイン専攻*3年
渡邉悠生さん、梅村慎吾さん、山田陽人さん
*創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻は、2025年4月より、建築学部になりました。
2024年のAICHI WOODY AWARDで受賞した先輩たちに刺激を受け、私たちも応募してみようと思い、3人で1週間、集中して取り組みました。構造が難しく、手塚審査委員長も「建築模型をつくるとわかることがある」とお話しされていましたが、実際に模型を製作したことで、縦には強いけれど横には弱いといったことがわかり、模型の大切さに気づきました。コンペを通して木造の良さを改めて知ったので、住宅だけでなく、さまざまな施設で今回の作品のように木を重ねて組む使い方をできればと考えています。












