追究
2026年02月12日
創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミ3年生・4年生「図書館ではお静かに展5.0」

2026年1月7日(水)〜15日(木) 長久手キャンパス図書館
坂倉ゼミの学生が図書館で展示会を開催。
「今の自分にしかできない表現」を追究し、
それぞれの視点で紡がれた作品が会場を彩りました。
創造表現学部 メディアプロデュース専攻 坂倉ゼミによる学内作品展が今年も開催されました。坂倉ゼミでは、写真を表現の軸に据えつつ、既存の枠にとらわれない多様なメディアを活用し学生一人ひとりが「自分なりの表現」を追究しています。デジタル技術による華やかな装飾で目を引くのではなく、モノが持つ特有の手触りや、そこに宿る個人的な思い出といった「アナログな質感・存在感」を何よりも大切にするのが坂倉ゼミの伝統です。今年は4年生8名、3年生14名の計22名が参加し、それぞれの視点で紡がれた多彩な物語が会場を彩りました。




4年生にとって今回の展示は、これまでのゼミ活動で培ってきた感性とスキルの集大成となる舞台です。 今年の作品では、単に写真をパネルに貼るだけではなく、オブジェやファッションなど、物や空間そのものを作品の一部として構成するインスタレーションの要素を取り入れた展示が多くみられました。自分自身の生活やこれまでの制作プロセスを振り返り、今の自分にしかできない表現を追う姿勢が随所に表れています。一画のスペースを一つの「世界」として作り込み、空間全体でアイデンティティを表現する4年生の展示は、後輩たちにとって大きな刺激となりました。




今回、初めて作品展示を経験する3年生は、個人作品の制作に加えて、ゼミの課題を通じたユニークな展示を多数展開しました。課題テーマ「ポートレートとエピソード」は、自分や家族など身近な人物の一枚の写真について、当時の状況や想いを本人にインタビューし、写真にエピソードを添えることで、静止画の中に流れる時間を可視化しました。
さらに課題テーマ「宝物だったもの」では、子供の頃に大切にしていたものの、今は押し入れの隅に眠っている品々を展示し、その背景を手書きのカードで丁寧に解説しました。同じく課題テーマの「イカスがらくた」も同様に、一見すると価値がないと思われるものに改めて目を向け、丁寧にディスプレイすることで新たな魅力を見いだすことを試みました。 これらは、現代アートの重要な観点である「身近な存在の再価値化」を学ぶ場となっており、同世代の来場者からは「自分も同じような記憶がある」と共感の声が寄せられていました。
さらにフィールドワークで養老ランドなどを訪れたグループ活動の成果も展示されました。現地で切り取った一瞬を、写真だけでなく動画や手作りのジオラマ、ブック形式など、多様な手法で表現しており、各グループが最適なメディアを選んでアウトプットしていました。




これらの作品は図書館の6ヶ所で展示され、図書館を利用する多くの学生や教職員にアートの可能性を伝えていました。会場に並んだ作品はどれも、「かつての記憶」が「今の表現」に結びついた、温かみと説得力に満ちたものばかりです。日常に埋もれてしまいそうな些細なものに光を当て、その魅力をエピソードやデータを根拠として提示する姿勢が印象的でした。
坂倉ゼミの学生がこの展示を通して培った「探究心」と、他者に伝えるための「表現力」は、今後の制作活動、そして社会に出てからの確かな土台となっていくはずです。22名の挑戦が、また新たな感性の種を蒔いた作品展となりました。
学生コメント

創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻3年
佐久間仁愛さん
3年生が作品展の展示や運営の主体を任されます。今までは作品を観る側でしたが、作品展示の裏方を担うことで、会場の見回りシフトの調整や搬入作業など、制作以外にやるべきことがある大変さを実感しました。しかし、一人ではできないことも仲間と協力すれば形にできる。本当の意味でのチームワークを学べた気がします。また展示を通じて4年生の先輩方の作品に触れ、展示構成のスキルの差を痛感しました。また、ゼミ生同士で直接フィードバックし合えたことで、「自分が作りたいもの」をどうすれば「人に見てもらえる作品」に昇華できるのか、その客観的な視点の重要性に気づくことができました。












