追究

2016年12月20日

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 スウェーデン保育研修 報告会

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 スウェーデン保育研修 報告会

平成28年10月27日(木) 長久手キャンパス

スウェーデンの保育現場で得た学びを仲間と共有し、
子どもたちの可能性を拓く保育のあり方を追究しました。

 2016年8月23日(火)から9月2日(金)までの10日間、福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻の3、4年生10人がスウェーデン保育研修に参加しました。2015年度から開催されているこの海外研修では、福祉先進国として知られるスウェーデンの保育施設で参加実習をおこないます。保育士・幼稚園教諭をめざす学生にとって、日本とは異なる環境に身を置き、よりよい保育のあり方を柔軟に追究していく、貴重な経験となっています。10月27日(木)には報告会が開催され、参加学生が研修内容を振り返り、現地で感じたこと・考えたこと・学んだことを互いに発表し合いました。

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 スウェーデン保育研修 報告会

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 スウェーデン保育研修 報告会

 スウェーデンでは3グループにわかれ、3つの保育施設で研修した学生たち。森の散策や野外でのお絵描きなどをおこなったプロジェクト活動、ビーズやブロック、変装などの多彩な遊び、ビュッフェスタイルのランチタイムなど、さまざまな取り組みを目の当たりにしました。報告会では、そうした参加実習での気づきを共有しました。
 「言葉が通じない分、最初はどうコミュニケーションを図ればいいか難しさを感じましたが、プロジェクト活動を一緒に楽しむうちに子どもたちと自然と打ち解けることができました。表情やしぐさから思いを汲み取ろうと努めた経験を保育者となってからも忘れず、さまざまな個性を持つ子どもたちと向き合いたいと思います。」
 「遊びに入る前、先生方は子どもたち一人ひとりに『次は何がしたい?』と聞いていました。子どもたちを一人の人間として尊重する保育によって、自立心や自分の思いを伝える力を伸ばしているのだと感じました。保育者がどんな言葉をかけ、子どもたちの考えを引き出すのか、今後の保育実習にも役立つ学びが得られました。」
 「絵具遊びの際は、色づくりに熱中する子、絵の具の感触を楽しむ子、筆ではなく手を使って描く子、それぞれのきらきらとした笑顔が印象的でした。ありのままの自分を表現できる環境をつくることが、子どもたちの豊かな成長を支えると実感。好奇心を刺激し、学びの広がりを生むきっかけづくりを大事にしたいと思いました。」

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 スウェーデン保育研修 報告会

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 スウェーデン保育研修 報告会

 今年度の研修先は、スウェーデンの中でも最先端の保育活動をしている施設でした。学生たちは多民族国家であるスウェーデンの文化を理解しながら「自立」「他者との協働」「相互理解」を大切にする保育活動を学び、日本と比較しながら、「子どもたちの成長を促すよりよい保育」について考えの幅を広げました。こうした経験を今回の報告会で分かち合った学生たちは、多角的な視野で日本の新たな保育を築き、子どもたち一人ひとりの可能性を大きく伸ばしていくことでしょう。