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2013年01月30日

文学部図書館情報学科 卒業論文ゼミ・特殊演習ゼミ発表会

文学部図書館情報学科 卒業論文ゼミ・特殊演習ゼミ発表会

 平成25年1月30日、平成24年度で最後となる文学部図書館情報学科の卒業論文ゼミ・特殊演習ゼミ発表会が開催されました。

1985年の学科創設以来、20年以上も続く研究発表会には、学科生、学科教職員、大学院生、200名以上が参加し、学生自身による司会進行のもと、卒業論文21件、特殊演習ゼミ5件の発表がなされ、一人(一組)7分の発表時間と質疑応答3分の中で、一人ひとりが発表台に立ち、熱心な討議が行われました。

研究発表のテーマは、公共図書館を扱うものから、電子書籍の出版流通プロセス、辞書文化の東西比較、SNSを用いた図書館サービス、iPhoneのアプリケーション開発まで、多岐にわたり、図書館情報学科が扱う研究対象の幅広さを物語っていました。研究発表の中には「長久手フィールドビュー」などのように継続的な研究プロジェクトもあり、先輩から引き継いだ研究成果を深化発展させ、地域社会への貢献を果たしているものもありました。

 発表会終了後、図書館情報学科主任西荒井学先生からの総評では、今年度で最後となる図書館情報学科の発表会について、第25期生としてふさわしい、これまでで最高の発表会であったと感想が述べられ、卒業後の学生たちの地域・社会への貢献を期待してエールが贈られました。

 冒頭には、図書館情報学科の創設に深く尽力され、昨年(2012年)4月にご逝去された本学名誉教授 津田良成先生に対し、これまでの感謝と哀悼の意を表し、参加者全員で黙とうを捧げ、図書館情報学科第25期生をもって学科閉学となることを報告。津田良成先生の学科開設時の想いは、図書館情報学科から学部へと改組した「人間情報学部」へと引き継がれ、時代のニーズに合わせて変容しながらも根底に息づいていくことでしょう。またその想いは、数多く参加していた人間情報学部3年生の学生たちにも深く刻まれ、今後の学修や研究にも活かされていくことでしょう。