躍動

2019年06月07日

公共広告の学生コンクールで審査員特別賞を受賞。「伝える力」をさらに鍛えます。

vol.71

創造表現学部 創造表現学科  メディアプロデュース専攻3年(2019年度)

公益社団法人ACジャパン主催「第15回ACジャパン広告学生賞」新聞広告部門で審査員特別賞を受賞!

メディアに関する幅広い表現方法を学び、挑戦を積み重ねる。

 映像をはじめとしたメディアへの関心が高まったのは、高校時代。放送部で映像制作に熱中しました。大学ではメディア表現を専門的に学びたいと考えるようになり、創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻を志望しました。この専攻の魅力は、メディア表現に関する授業も、スタジオやクリエイティブスペースなどの施設・機材も、すべてが充実しているところ。多様な知識・技術を身につけて、実践できる環境が整っています。私は専攻の講義・実習を意欲的に受けるだけではなく、映像制作サークル「ASU MEDIA STUDIO」での創作活動にも励んでいます。
 2年次からは、ゼミ活動もスタート。デザイナーとしても活躍する阿部卓也先生のもと、「自分のアタマの中にあるアイデアをカタチにしよう」というゼミの目標に向かい、仲間と互いに切磋琢磨しています。新たなチャレンジのひとつとして、私が選んだのはグラフィックデザイン。阿部先生が紹介してくださった「ACジャパン広告学生賞」の新聞広告部門への応募に挑みました。広告制作は初めての経験です。「自分が『伝えたい!』と心から思うことじゃないと、多くの人に伝わらないよ」という阿部先生のアドバイスを胸に、2年次後期からの約2か月間、制作に打ち込みました。

公共広告の学生コンクールで審査員特別賞を受賞。「伝える力」をさらに鍛えます。

「心に伝わる」広告を探究したことが、栄えある受賞にもつながった。

 ACジャパン広告学生賞の企画テーマは「公共問題」です。私は「20代の自殺」に着目し、日本の現状を詳しく調査しました。日本における若者の自殺率は世界トップクラス。大きな社会問題になっています。私も中学生の時に、大切な友人を失い、「何か力になれることはなかったのか」と悔やんだ経験があります。そのときの思いを込めて、大切な命が救えるきっかけとなる広告をめざしました。人の心に届く言葉や写真は何だろうと深く考え、表現方法を模索。ゼミ仲間や阿部先生に制作途中の作品を見せて客観的な意見をもらい、提出期限ギリギリまでブラッシュアップをしていきました。
 そして2019年2月にACジャパンからメールが届きました。選考結果は、審査員特別賞。応募総数約450作品の中からファイナリスト28作品に選ばれ、さらにその中でも高評価をいただき、大きな達成感を手にしました。
 今回の挑戦で学んだのは、メッセージを伝えることの難しさです。どんな思いを、どんな言葉やビジュアルでカタチにすれば、人に伝わるのか。そうした問いを常に持ち続けて学修や制作に励み、「伝える力」を磨きたいと考えています。

授賞式の様子

公共広告の学生コンクールで審査員特別賞を受賞。「伝える力」をさらに鍛えます。

公共広告の学生コンクールで審査員特別賞を受賞。「伝える力」をさらに鍛えます。

審査員特別賞を受賞した河出さんの作品