躍動

2020年04月21日

プロフェッショナルの現場を体験し、視野が広がった。マルチに活躍するグラフィックデザイナーを目指して。

vol.79

創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 3年生(2019年度)

「UVインクジェットデザインコンテスト」富士フィルム賞受賞

「グッドデザイン賞」のインターンシップで、プロフェッショナルの現場を体験。

 大学では思いきり好きなことに打ち込みたいと思い、幼い頃から好きだったデザインや制作を学ぼうと、創造表現学部を選択。1年次ではメディア社会の基礎を学修し、2年次からは文字デザイン、エディトリアルデザイン、キャラクターデザインを専門とする阿部先生のゼミナールに入り、専門的な学びを深めていきました。
 3年次の夏休み前、私は阿部先生の勧めで公益財団法人日本デザイン振興会による「グッドデザイン賞」の学生インターンシップ・プログラムに参加しました。インターンシップでは、デザインの領域ごとに審査ユニットのサポートスタッフとして所属し、応募者対応、会場設営対応、審査委員の補助、審査結果のとりまとめなどをおこないました。同じユニット内の学生は、工業系の学部でCGを制作している方や美術大学で専門的な学びを深めている方など、私とは異なる方向からデザインを学んでいる学生が多く、意見を共有することでさまざまな考え方を知ることができました。同じ作品に対しても、学んでいる学問分野によって捉え方が異なるのは大きな発見でした。また、審査員の方に選定理由や審査のポイントなども詳しく解説していただけたので、デザインを学ぶ身としては、大変貴重な経験だったと思います。

「UVインクジェットデザインコンテスト」で富士フィルム賞を受賞。
デザインを形にすることの難しさと面白さを学びました。

 授業を通してグラフィックデザインに興味を持った私は「UVインクジェットデザインコンテスト」への参加を決めました。このコンテストでは、クリエイティブ分野を志す学生たちが「私の大切な空間を照らすアカリ」をテーマに、UVインクジェット印刷技術を用いて照明器具のデザイン・制作をおこないます。構想を練ることには慣れていましたが、それを立体の作品として形にする機会が少なかったため、最初はなかなか思うようにいかず苦戦。普段の勉強でデザインの手法に重きを置いていたこともあり、素材や構造に関する知識不足を痛感しました。印刷の現場で働くデザイナーの方に指導していただき、試行錯誤を重ね、アクリル板を何層にも重ねて「燈」という漢字を表した作品を提出。結果、富士フィルム賞を受賞することができました。今回のコンテストを通して学んだことは、デザインを形にすることの"難しさ"と"面白さ"です。実際に使っている場面を想像し、素材や構造を考えた上でデザインすることの重要性を実感しました。

■UVインクジェットデザインコンテストで
富士フィルム賞を受賞した池田さんの作品■

プロフェッショナルの現場を体験し、視野が広がった。マルチに活躍するグラフィックデザイナーを目指して。

プロフェッショナルの現場を体験し、視野が広がった。マルチに活躍するグラフィックデザイナーを目指して。

マルチに活躍するグラフィックデザイナーとして、
媒体問わずさまざまな制作に携わりたい。

 グッドデザイン賞のインターンシップや、UVインクジェットデザインコンテストを通して現場を体験することで、グラフィックデザイナーとしてクリエイティブ業界で活躍したい思いがさらに強くなりました。このような貴重な経験ができたのも阿部先生と出会えたおかげだと思い、とても感謝しています。現在就職活動の真っただ中ですが、私自身好奇心旺盛なこともあり、紙媒体やパッケージ、Web、テキスタイルなどデザイン全般に対して「全てやってみたい」という気持ちがあります。幅広い分野のデザインをおこなう企業への就職めざし、媒体問わずマルチに活躍できるグラフィックデザイナーになりたいです。