躍動

2024年03月26日

建築・インテリアデザイン専攻 松本ゼミ3年 キッチン空間アイデアコンテスト 部門優秀賞受賞

vol.105

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 3年 石原梓恵瑠さん、宇戸綾香さん(左から)

プロも参加する全国規模のコンテストで、
学生の社会問題解決にもつながる空間アイデアが好評を博しました。

 建築・インテリアデザイン専攻の松本ゼミでは、建築や都市についてのデザインを通して現代社会の課題解決に努めています。近隣の自治体や団体と連携する機会も豊富で、よりよいまちづくりへの提案などにも挑戦しています。

 そんな松本ゼミに所属する宇戸綾香さんと石原梓恵瑠さんが、公益社団法人インテリア産業協会が主催する「キッチン空間アイデアコンテスト」にチャレンジ。他大学の学生のみならず、一般の方やプロの方々を抑えて、2人のアイデアは見事に「部門優秀賞」を受賞しました。

 同コンテストは、キッチンへの生活者の興味の高まりや快適なキッチン空間の普及を目指して開催されています。テーマは2つあり、今回宇戸さんと石原さんが挑戦したのは「団らん・優しいキッチン空間」というテーマ。彼女たちは「Playground」と題して、公園に誰でも気軽に参加できる屋外キッチンを設置することを提案しました。自然あふれる緑地公園に円形のキッチンを備えることで、大人も子どもも自由に料理を楽しめるようになります。移動式のパーテーションも用意しており、公共の場でありながらもプライベートを確保することも。また、公園に風景に順応した貯水タンクによって、効率的に植物に水が行き届くようになっており、節水効果も期待できるようです。

■令和5年 キッチン空間アイデアコンテスト「こんな人にこんなキッチンを伝えたい」>

『Playground』 宇戸 綾花さん、石原 梓恵瑠さん

 コンテストから課されたテーマに沿うだけでなく、「食に関する社会問題にも取り組みたい」という思いのもと、試行錯誤の末に考えついたこの企画。家族や友人と気軽に料理に取り組めることで、家で子どもが一人で食事をする「孤食」の解決にもつながっています。このような宇戸さんと石原さんの課題発見力や独創性が、今回の受賞に結び付いたのでしょう。

学生コメント

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 3年
宇戸綾香さん(右)
 このコンテストに取り組んでいたときは、他の授業課題に追われていたこともあり、睡眠時間を削って必死にアイデアを絞り出していました。今振り返るとかなり大変でしたが、当時の頑張りが実を結んだので本当に良かったです。今回のコンテストも含めてさまざまなコンペに取り組む中で「ユーザーが快適に過ごすためにはどうすれば良いか」を意識することが多く、分析力や想像力が磨かれました。卒業後も空間デザインに関わる仕事に就きたいので、これまでに身につけた力を生かしていけたらと思います。

創造表現学部 建築・インテリアデザイン専攻 3年
石原梓恵瑠さん(左)
 今回、全国規模のコンテストで受賞できたということで、嬉しさはもちろんありましたが、それ以上に驚きが大きかったです。松本ゼミでは、ショールーム見学をはじめ実際の空間設計をインプットする機会が豊富で、これまでの学びをしっかりとアウトプットできたことが、今回の結果につながったのかなと思っています。これからも、お客様に快適だと思ってもらえるようなアイデアを考え続けていきたいです。