躍動

2026年01月05日

愛知県のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」が展開する学生向け起業家育成プログラム「STAPS」で山口さんが参加するチームが最優秀賞を受賞!

vol.115

人間情報学部人間情報学科データサイエンス専攻1年 山口煌司さん

 「STAPS」は、日本最大級のスタートアップ支援拠点「STATION Ai」が提供する、学生に特化した起業家育成プログラムです。「起業を当たり前の選択肢に」をテーマに掲げ、夏期と春期の年2回開催しています。参加者は、軸固めワークショップ、メンタリング、アイデア検討会、チームアップ交流会、ピッチコンテストなど、さまざまなプログラムを通じてアイデアを磨き、起業を目指します。

 人間情報学部 データサイエンス専攻1年の山口煌司さんは、高校生や他大学の学生と協働し、一重まぶたの魅力に焦点を当てた化粧品ブランド『JYUNIHITOE』の事業化に邁進。2025夏のSTAPS最終ピッチ大会で最優秀賞のSTATION Ai賞に輝きました。1か月半にわたって取り組んだ「STAPS」の感想や『JYUNIHITOE』について、山口さんに伺いました。

高校生発のアイデアを、異分野の学生が協力して形に

 『JYUNIHITOE(自由に一重)』の企画を考案したのは高校生のメンバーです。「一重まぶたの魅力を引き出すコスメブランドを立ち上げたい」と考え、最初は一人で「STAPS」に参加していました。私もコスメに興味があり、協力したいという思いでチームに加わりました。メンバーは3名で、高校生が代表を務め、私はまとめ役。もう1名は他大学の2年生で演劇部に所属しており、コスメに詳しいため、メイクを担当する形で進めました。

 1か月半という限られた期間で課題検証を行い、実際のプロダクトを完成させるには、協力先が欠かせません。美容やファッションの専門学校、日本各地のOEM工場などを徹夜で調べ、メールや電話で一件ずつアポイントを取りました。電話口では良い返答をいただけなかったOEM工場の東京本社から、一週間後に「企画がおもしろそうだから協力したい」と連絡をいただいた時は、飛び上がるほど嬉しかったです。社会貢献の一環として協力いただき、心から感謝しています。

 試作のために余っているサンプル品を送っていただき、それをベースに『JYUNIHITOE』のコンセプトに合うものを選定する流れでやり取りを重ね、完成に漕ぎ着けました。学生にとって、いろいろなコスメを試して自分に似合うメイクを探すのはコストがかかるため、捨て色がないことも重視しました。『JYUNIHITOE』のアイパレットは、メイクベース、締め色、ライトカラー、ラメの4色セットで、アイパレット裏面のQRコードを読み取ると、塗り方を詳しく紹介するスライドが流れる仕掛けです。

 最終ピッチ大会では、「市場で価値があるか」「アイデアが成り立っているか」「10年、20年先を見据えた将来性」などが審査されました。満場一致で審査員のみなさんから高評価をいただき、協力先のOEM工場の方々も自分のことのように喜んでくださいました。商品化も決まり、2026年春に販売開始予定です。イエベとブルベの2タイプ展開で、価格は1,800円前後を想定しています。並行して会社登記や商標登録なども進めています。

 最初は中学時代の同級生に誘われ、お手伝いのつもりで「STAPS」に参加しましたが、想像以上に世界が広がりました。起業体験を通して、消費者側から生産者側に回り、今までとは違う視点で物事を考えるようになったことは大きな変化です。「おもしろそう」という気持ちで一歩踏み出し、新しい視点を持つことができたので、これからも積極的に挑戦していきたいと思います。