躍動

2013年03月21日

なぎなたを通して学んだ、「真剣勝負」の大切さ。

vol.05

現代社会学部 現代社会学科 メディアプロデュースコース

子どものころから武道一筋、高校・大学ではなぎなたに打ち込む。

 武道歴は、10年以上になります。小学生のころに空手を始めて以来、武道の魅力にのめり込み、うだるような暑い真夏の日も、足先が凍りそうな真冬の日も、黙々と道場で鍛錬を積んできました。
なぎなたの存在を知ったのは、高校生のときです。相手を倒すことだけではなく技の美しさも重視するのが、なぎなたの魅力。剣道の竹刀よりもはるかに長いなぎなたを軽々と操り、変幻自在に技を繰り出す格好良さに一目ぼれして、すぐに入部しました。大学でも迷わずなぎなた部へ。元国体優勝者に指導を受けて、いつしか稽古を仕切る役目を任せられるようになりました。部員の多くは大学からなぎなたを始めた初心者ですが、みんな上達が早く、「負けずに頑張ろう」と思わせてくれる良い仲間たちです。
これまで数多くの試合に出場を重ねるなかで、第46回全日本なぎなた選手権大会男子個人の部4位、第46回愛知県なぎなた選手権大会男子個人の部優勝の成績をおさめ、平成19年度の学長表彰式課外活動の部門で表彰していただきました。学校が評価してくださったのは誠にありがたいことです。しかし現状に満足せずもっと上を目指すために、卒業後も精進を続けたいと考えています。

なにごとにも真剣勝負で、自分の道を切り拓く。

 悔しかったのは、2年生のときに出場した全日本大会で、一回戦で秒殺されて敗退したことです。試合に向けて張り切って稽古していただけに、しばらくは落ち込んで稽古をする気にもなれませんでした。そのときに先輩や指導者からいただいた、厳しくも暖かい励ましの言葉は今も忘れられません。「どれだけ頑張っても、偶然負けてしまうのが勝負の常。次にまた頑張ればいい」と...。努力しても負けることはある。それでもあきらめずに再び歩き出すことが大切なんですね。
なぎなたを始めてから、精神的にタフになり、自分に厳しくなりました。なぎなたはつねに真剣勝負、甘えは通用しません。つい手抜きをしたり、逃げ出したくなったり、そんな自分の弱さを見つめて乗り越えなくてはいけません。おかげで、なぎなたに限らず、あらゆることに対して真剣に、粘り強く取り組むようになりました。
なぎたな部以外にも、映像制作をするサークルに所属し、3年生のときに空手サークルを立ち上げました。大学という場所では、自分から動かないと何もしないまま4年間が過ぎてしまうもの。失敗を恐れずに、まずは勝負に出る。あきらめずに何度でもチャレンジする。なぎなたを通して、自分の道を自分の手で切り拓く強さを身につけられたと実感しています。