躍動

2013年11月11日

日本経営システム学会の大舞台に立ち、研究者の道へと前進しています。

vol.27

大学院 ビジネス研究科 ビジネス専攻

日本経営システム学会第50回全国研究発表大会で「学生研究発表優秀賞」を受賞!

福田さんの研究概要

「大学生のアルバイトの位置づけと就業動機に関する研究」
学生100人以上のアンケート調査をもとに、現代の若者の就業動機を分析、考察。「自分の能力を高めるため、将来のためにアルバイトをしている学生は、就職する際の動機として挑戦志向が高い」など、「働くこと」に対して学生たちがどう考えているのか、目には見えない「志向」「心の動き」などを数値として可視化することを試みた。

知ること、学ぶことの楽しさを実感した、ビジネス学部での4年間。

 本を読んで新しい知識を得ること、学ぶことが、子どもの頃から大好きだった私。高校時代、情報処理を勉強したことがきっかけで会計に興味を持ち、大学院進学も考えるようになりました。そんな私の志向に合致していたのが、愛知淑徳大学ビジネス学部です。会計をはじめビジネスの専門領域を幅広く学ぶことができ、しかもビジネス研究科への道も開かれている、まさに理想通りの大学だと感じました。
そして入学当初からビジネス学部の科目に限らず、教養教育科目も積極的に履修し、マーケティング、情報、組織心理学などさまざまな知識を吸収していきました。自分はどの分野に向いているのか。専門として深めていきたい分野は何か。しっかりと見極めるために視野を広げ、毎日の授業では先生方のちょっとした雑談も聞き逃さずノートに書き留めました。

恩師と出会い、研究者の道へ一歩ずつ前進。

 学部生時代、新たに関心を抱いたのが「HRM(Human Resources Management)」、人的資源管理です。就職する際の動機、仕事へのモチベーション、働く人の気持ちや行動など、ビジネスの中でも「人」により近い分野の研究がしたいと思いが高まり、2年次後期に上原衛先生のゼミへ。人的資源管理を深く学びながら、3年次後期からは進学の準備も本格的にスタートさせました。今、ビジネス研究科でより高度な学修や研究に熱中できるのは、上原先生の的確なご指導や親身なご支援のおかげだと心から感謝しています。
大学院進学、さらにその先にある研究者、大学教員への道を見据え、上原先生が後押ししてくださったのが、日本経営システム学会での論文発表です。4年次に書き上げた卒業論文を発展させ、学会発表の舞台に立ったのは、ビジネス研究科に進学して間もない6月でした。先行研究を読み深めて基礎を学び直したり、発表の原稿や資料を作成したり、後輩たちの前で発表の練習を繰り返しおこなったり......今できることに全力を注ぎ、迎えた本番。東京大学など全国の名だたる大学の先生方が発表する中、私も発表をおこないました。

学会でいただいた先生方の言葉、栄えある賞が、研究のチカラに。

 初めての大舞台にとても緊張しましたが、多くのものを得ることができたと手応えを感じています。最も大きなものは、人脈です。上原先生を通してさまざまな大学の先生方と出会うことができ、質疑応答の際も、多くの先生方が研究の幅を広げるアドバイスをくださいました。
また、大学院1年生での学会発表は、前例がなく、「いつの間に研究したの!?」という驚きと、あたたかな激励の言葉に、ただただ恐縮するばかり。さらに「学生研究発表優秀賞」もいただき、研究への意欲、研究者になりたいという志がさらに高まりました。
私の目標は、上原先生のように広く深い知識、熱意を持つ研究者、大学教員になることです。今後、研究はもちろん、後輩たちへの論文指導などにも励み、伝える力も磨いていきます。そして、ビジネスの現場や社会に還元できる研究成果を掴むため、学び続ける姿勢を大切にし、いっそう努力を積み重ねたいと考えています。