カリキュラム・ポリシー

研究科

文化創造研究科

(1)博士前期課程

 文化創造研究科博士前期課程では、国文学、図書館情報学、情報デザイン・システム、創作表現、メディアプロデュース、建築・インテリアデザインの各専門分野において、高度な知識・技術を有する専門的職業人を養成することを主眼にするとともに、現代社会が要請する科学技術と精神文化との融合のあり方について、文化創造という観点から様々な課題の解決に向けた提案を行い得る人材を育てることを教育目標とする。この目標を達成するため、主として1年次に履修する「特殊講義科目」及び「特殊演習科目」、2年次に修士論文作成のため履修する「特殊研究科目」を専攻ごとに系統的に開講して、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

① 特殊講義科目
 講義を中心とした授業により各分野の研究に必要な基礎的能力および研究方法を理解し、習得する。開講はすべて1・2年次とし、すべて選択科目とする。

② 特殊演習科目
 演習を中心とした授業により各分野の研究に必要な実践的能力および応用力を身につける。開講はすべて1・2年次とし、すべて選択科目とする。

③ 特殊研究科目
 修士論文の作成について、研究指導担当教員から直接指導を受け、自らの研究テーマに必要な研究方法を確実に身につけ、先行研究を踏まえた上で新たな知見を提示することを目指す。開講は2年次とし、選択必修とする。

 これらの科目は、専攻ごとに系統的に編成するが、学際性を推進するために専修・領域横断的な履修を可能とする。学生は所属する専修・領域の開設科目を中心に履修しつつも、自由に他専修・領域の開設科目を履修することができる。

 以上の授業科目の学修効果をさらに高めるために、前期課程では、全専攻合同で開催する修士論文中間発表会と院生研究発表会への参加と発表を課し、学修・研究の専門性を深め学際性の幅を広げることを目指す。また、指導教員は担当学生の学期ごとの学業成績を把握し、修了要件を満たすように学生の状況に合わせて適切な指導と助言を行う。

(2)博士後期課程

 文化創造研究科博士後期課程では、前期課程での学修・研究成果を踏まえて、国文学、図書館情報学、情報デザイン・システム、創作表現、メディアプロデュース、建築・インテリアデザインの各専門分野における研究を一層深化発展させることにより、時代の要請に応える特に高度な技術・識見を有する専門職業人を養成するとともに、自立して活動ができる研究後継者を育成することを目的とする。この目標を達成するため、博士論文作成のため履修する「特殊研究科目」を専攻ごとに系統的に開講して、以下のような方針でカリキュラムを編成する。

特殊研究科目
 研究指導担当教員の授業を3年以上履修して、博士論文作成のための指導を受けることとする。他の教員の授業も選択履修可能とするが、原則として研究指導担当教員の授業によって12単位以上を修得することとする。また、必要に応じて研究指導補助教員を置くことにより、その指導を加えて隣接または異分野からの批判・評価に堪える、広い視野に立ったより独創的で高度な自立的研究が展開できる環境を整える。

 以上の授業科目の学修効果をさらに高めるために、後期課程では、全専攻合同で開催する院生研究発表会で毎年1回以上発表することを課し、専門性と学際性の両方に秀でた研究活動を推進する。また、指導教員は担当学生の状況に合わせて、博士論文計画書作成から博士論文提出までの各段階で適切な指導と助言を行う。

教育学研究科

 教育学研究科では、「新しい時代の教育に対応できる教員をはじめとする教育界の指導的人材の育成」という目的に従い、人間の発達や教育に関する幅広く高度な専門的知識の修得と、それに基づいて問題を論理的に分析し考察する研究能力を身につけ、こどもの特性に応じた卓越した実践能力を培うことを目標とし、それを達成するために、「教育をその主たる活動の場である学校教育という面と、人間の発達の可能性とその促進という面の2つの面から、それぞれに応じた深い学修・研究を行うとともに、この両面を有機的に関連づけることで柔軟で幅広い学修を可能にする教育課程を編成する」(学則「愛知淑徳大学大学院教育学研究科規程」第3条)ことを教育課程編成の基本方針とする。
 学生は、学校という場での教育を考える教育学専修と、教育を人間の発達の可能性とその促進という面から捉える子ども発達専修のどちらかに属することで、それぞれに応じた深い学修・研究を行うことになる。各専修における問題を理論と実践の両面から掘り下げ、最終的には学生各自のテーマに基づいた学術的価値の高い修士論文の作成に結びつけられるように、「教育研究科目」「教育科学科目」「教科教育科目」「子ども発達科目」「実践展開科目」から構成される体系的なカリキュラムを編成する。
 このうち、「教科教育科目」「子ども発達科目」は本研究科が目指す教育界の指導的人材に必要不可欠な「人間の発達や教育に関する幅広く高度な専門的知識の修得」にかかわるものである。各専修に対応して、教育学専修は「教科教育科目」から8単位4科目、子ども発達専修は「子ども発達科目」から8単位4科目を選択必修とする。ただし、各専修に偏ることなく、それぞれを有機的に関連づけることができるように、教育学専修は「子ども発達科目」、子ども発達専修は「教科教育科目」から、それぞれ4単位2科目を選択必修とする。
 こうした専門的知識の修得に基づいて「問題を論理的に分析し考察する研究能力を身につける」ことを目的としたものが「教育研究科目」「教育科学科目」である。「教育研究科目」は修士論文作成にむけて、教育に関する研究方法の学修と研究指導教員から直接に指導を受ける演習とで構成されており、8単位必修とする。「教育科学科目」は教育研究を行ううえでの基礎的科目で、どちらの専修も4単位2科目を選択必修とする。
 「実践展開科目」は教育の応用的・実践的な面に関する科目であり、広い視野に立った学識を有し、こどもの特性に応じた卓越した実践能力を培うすることができるようにする。
 各科目群の必修および選択必修の単位を含めて30単位以上を修得し、学修の成果を修士論文として提出することが義務づけられる。

心理医療科学研究科

〈2019年度以降入学者〉

(1)博士前期課程

 心理学、臨床心理学、社会福祉学、言語聴覚学、視覚科学、スポーツ・健康医科学の6つの専修に関わる専門分野を心理医療科学的、総合科学的な観点から俯瞰し、歴史的、体系的な観点も踏まえた上で取り組み課題を自ら設定できることを目指す。そして、それを総合的な科学的思考に基づいて解決し、かつ、社会において研究者、及び実践者として活躍する人材を育成するための教育課程を提供する。

 そのために、学生の個別ニーズと目的意識に基づき、理論、研究、実践の各側面から、専門的な知識、技能を深めることができるよう、体系的かつ学際的な教育課程を計画し、上記の目標を達成するべく、以下の3つの科目区分を設けて編成する。

① 専門基礎科目
 各専門分野の研究活動を実施するための、研究法に関わる科目、研究科全体に共通する基礎的な科目を中心に構成し、基礎的研究能力と学修力との修得を目指す科目群となる。
 なお、各学問分野・科目の特性を考慮して、最も学修効果が期待されるよう講義科目と演習科目の別を設定する。これらは、選択する単位数の下限を定めた上で1・2年次開講の6専修共通の選択必修科目とする。

② 専門中心科目
 各専修における、より高度で専門的な知識、技能を学修するための専門科目である。専修ごとの選択必修科目とすることによって、各専門分野におけるより高度な研究能力と学修技能を獲得し、修士学位論文の作成へと直結する学修を実現するための科目群となる。これらは1・2年次開講の各専修ごとの選択必修科目となる。

③ 研究科目
 修士学位論文作成のための研究指導科目であり、各専修に対応した専門分野に関する研究指導科目によって構成する。これらの科目を履修し、研究指導を受ける。臨床心理学専修では2年次のみの開講であるが、他の専修では1・2年次開講であり、専修ごとの必修科目とする。

(2)博士後期課程

 前期課程を発展させ、より高度の専門性を身につけ、その研究能力を実践的に応用できる人材育成を目指し、さらにその後進を育成する教育者としての素養と指導力を養成する教育課程を目指す。そのために、在籍中に研究指導担当教員の授業を履修するようにして、博士論文作成のための指導を受けることとする。その内容を習得すると共に、他の科目も選択履修可能として、履修の幅を広げることとする。
 また、必要に応じて研究補助教員を置くことにより、その指導を加えて隣接または異なる学問分野にわたる広い視野に立った、より独創的で高度な自律的研究が展開できる環境を整える。

〈2018年度以前入学者〉

博士前期課程

(1)心理学・社会福祉学コース

 心理学・社会福祉学コースにおける開設科目は、心理学領域と社会福祉学領域の2領域に関して、それぞれの領域における問題を、学生のニーズと目的意識に基づき、理論、研究、実践の各側面から知識、技能を深めることができるよう、体系的かつ学際的なカリキュラムが編成してある。具体的には「専門基礎科目」、「専門中心科目」、「研究科目」の科目区分を設けている。
 「専門基礎科目」は心理医療科学研究科心理医療科学専攻における研究活動を実施するための、研究法にかかわる科目、各コースの内容に共通する基礎的な科目を中心に配置している。講義科目と演習科目の別は、各分野・科目の特性を考慮し、最も学習効果が期待される科目区分として配当した。これらの科目を6単位以上選択履修することによって、その基礎的研究力と学習力の獲得を目指す。
 「専門中心科目」は、心理学領域と社会福祉学領域における、より高度で専門的な知識、技能を学習するための専門科目である。心理学領域では、生理心理学、認知心理学、社会心理学、発達心理学などの領域をカバーし、社会福祉学領域では、社会福祉学、医療福祉学、精神保健福祉学などの領域をカバーしている。これらの科目を8単位以上選択履修することによって、各領域におけるより高度な研究能力と学習技能を獲得し、修士論文の作成へと直結することができるようになる。
 「研究科目」は修士論文作成のためのゼミナール科目であり、各領域に対応した心理学研究と社会福祉研究を配置している。これらの科目を2 年間にわたり8単位履修し、研究指導を受けることで、大学院生は個々の問題に基づいた心理学領域、あるいは社会福祉学領域の個別的特定研究を行い、その成果を修士論文として提出することが義務づけられている。

(2)医療科学コース

 医療科学コースにおける開設科目は、言語聴覚学領域、視覚科学領域、健康科学領域の3領域に関して、それぞれの領域における問題を、学生のニーズと目的意識に基づき、理論、研究、実践の各側面から知識、技能を深めることができるよう、体系的かつ学際的なカリキュラムが編成してある。具体的には「専門基礎科目」、「専門中心科目」、「研究科目」の科目区分を設けている。
 「専門基礎科目」は心理医療科学研究科心理医療科学専攻における研究活動を実施するための、研究法にかかわる科目、各コースの内容に共通する基礎的な科目を中心に配置している。講義科目と演習科目の別は、各分野・科目の特性を考慮し、最も学習効果が期待される科目区分として配当した。これらの科目を6単位以上選択履修することによって、その基礎的研究力と学習力の獲得を目指す。
 「専門中心科目」は、言語聴覚学領域、視覚科学領域および健康科学領域における、より高度で専門的な知識、技能を学習するための専門科目である。これらの科目を8単位以上選択履修することによって、各領域におけるより高度な研究能力と学習技能を獲得し、修士論文の作成へと直結することができるようになる。
 「研究科目」は修士論文作成のためのゼミナール科目であり、各領域に対応した言語聴覚学研究、視覚科学研究、健康科学研究とを配置している。これらの科目を2年間にわたり8単位履修し、研究指導を受けることで、大学院生は個々の問題に基づいた言語聴覚学領域、視覚科学領域、あるいは健康科学領域の個別的特定研究を行い、その成果を修士論文として提出することが義務づけられている。

(3)臨床心理学コース

 臨床心理学コースにおける開設科目は、心理学諸領域を基礎に置く実践の学としての臨床心理学を研鑽することで、日本臨床心理士資格認定協会の認定する臨床心理士資格の取得を目指すことになる。そのため、心理学を軸として、医療・福祉などの関連領域を幅広く学びながら、心理臨床の実践者として求められる資質の向上が可能となるよう、カリキュラムを構成している。それは、資格取得後の自己研鑽・自己成長に道を拓くための基礎作りという意味あいを含む、「心理臨床の学び方を知る」ことに主眼を置く、という考えに基づいている。
 すなわち、障害を抱え、心に傷を受け、自己実現の道に迷い、悩みや困難を生きる人たちに対する、臨床心理学的アセスメント、個別支援、地域支援という、心の課題に対する理解と対応の基本を学ぶと同時に、その背景にある心理学や医学の理論や研究の方法論、また生活者としての個人の背景を理解するための福祉など近接する他領域についても、学習できるカリキュラムとなっている。具体的には「専門基礎科目」、「専門中心科目」、「研究科目」の科目区分を設けている。
 「専門基礎科目」は心理医療科学研究科における研究活動を実施するための、研究法にかかわる科目、各コースの内容に共通する基礎的な科目を中心に配置している。講義科目と演習科目の別は、各分野・科目の特性を考慮し、最も学習効果が期待される科目区分として配当した。これらの科目を6単位以上選択履修することによって、その基礎的研究力と学習力の獲得を目指す。
 「専門中心科目」は、臨床心理学領域における、より高度で専門的な知識、技能を学習するための専門科目である。これらの科目を12単位以上選択履修することによって、各領域におけるより高度な研究能力と学習技能を獲得し、修士論文の作成へと直結することができるようになる。
 「研究科目」は修士論文作成のためのゼミナール科目であり、各領域に対応した臨床心理学研究を配置している。これらの科目を1年間にわたり4単位履修し、研究指導を受けることで、大学院生は個々の問題に基づいた臨床心理学領域の個別的特定研究を行い、その成果を修士論文として提出することが義務づけられている。

博士後期課程

(1)心理学・社会福祉学コース

 心理学または社会福祉学に関して、研究者として自立的に研究活動を行い、当該学問領域の高度専門的な人材養成に資する研究教育能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目標とする。その目標を実現するために原則3年以上在学して、特殊研究を12単位以上取得し、博士論文を提出し審査に合格した者に博士の学位を与えることになっており、それに向けた指導が各指導教員より行われる。

(2)医療科学コース

 言語聴覚学、視覚科学または健康科学に関して、研究者として自立的に研究活動を行い、当該学問領域の高度専門的な人材養成に資する研究教育能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目標とする。その目標を実現するために原則3年以上在学して、特殊研究を12単位以上取得し、博士論文を提出し審査に合格した者に博士の学位を与えることになっており、それに向けた指導が各指導教員より行われる。

(3)臨床心理学コース

 臨床心理学領域に関して、研究者として自立的に研究活動を行い、当該学問領域の高度専門的な人材養成に資する研究教育能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目標とする。その目標を実現するために原則3年以上在学して、特殊研究を12単位以上取得し、博士論文を提出し審査に合格した者に博士の学位を与えることになっており、それに向けた指導が各指導教員より行われる。

グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科

〈2018年度以前入学者〉

(1)博士前期課程

 グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科博士前期課程では、「グローバル市民社会意識と異文化理解」という教育理念を専門的に深化させるべく、多くの研究分野にわたって学修をする機会が与えられる。学生は入学後に自らの研究テーマに応じて「言語文化コース」または「交流文化コース」を主要な研究領域として選択する。言語文化コースにはコミュニケーションスタディーズ、ランゲージスタディーズ、カルチャースタディーズ、交流文化コースにはグローバルスタディーズ、エリアスタディーズ、ツーリズムスタディーズのそれぞれ3つのスタディーズが設けられ、理論的、実践的立場から専門に関する知見を深めるための多数の科目が用意されている。学生たちはそれぞれのコースに関連する理論や研究テーマを学ぶための「演習」「特講」を履修する。また、「調査技法」や「プレゼンテーション技法」などデータ分析と発表という研究活動の基礎的スキルを学ぶ「基礎科目」、さらに専門的領域での研究をより広い視野から考察するための「関連科目」を履修する。2年次には自らの研究領域で要求される知識とリサーチの技術を修得し修士論文を作成するための「課題実践」の履修が義務付けられている。また、自らの研究の必要に応じて、現地での実践から学ぶための「フィールドスタディ科目」や「海外研修科目」を履修した上で実践研究レポートを作成そして合計34単位履修するか、合計30単位以上の単位を修得した上で自らの研究を修士論文として執筆する。

(2)博士後期課程

 博士後期課程ではグローバル社会の発展に理論面・実践面から貢献をするために、研究指導担当教員のもと、前期課程での研究をさらに深め、最終的にはオリジナルなリサーチを行い博士の学位取得を目指す。「特殊研究(1)」(1年目)及び「特殊研究(2)」(2年目)「特殊研究(3)」(3年目)を履修することにより精緻で理論的にも厳格な条件の研究を実施することを目指す。

〈2019年度入学者〉

(1)博士前期課程

 学生各自の研究テーマに応じた「言語文化コース」または「交流文化コース」の主要な研究分野における各専修ごとに、専門性を極めるための体系的教育課程を編成するとともに、学際性を推進するための専修横断的な履修を可能とする。学生は所属する専修の開設科目を中心に履修しつつも、自由に他専修の開設科目を履修することができる。研究科の修了要件は修士学位論文の作成を選択した場合は30単位、「研修科目」を履修し実践研究レポートの作成を選択した場合は34単位である。
 研究科としての開設科目の区分は以下の通りである。

① 関連科目
 専門領域での研究をより深く、より広い視野から実施、考察するための科目群である。1・2年次開講の選択科目である。

② 研修科目
 フィールドスタディや海外研修を行う専門分野における実践的な活動を行う科目群である。1・2年次開講の選択科目である(一部除く)。

③ 専門科目
 コース、専修に関わる理論や研究テーマについて学修する講義科目群である。1・2年次開講の選択科目である(一部除く)。

④ 演習科目
 コース、専修に関わる理論や研究テーマについて学修する演習科目群である。1・2年次開講の選択科目である(一部除く)。

⑤ 課題実践
 修士学位論文作成のための研究指導科目であり、各専修に対応した専門分野に関する研究指導科目によって構成されている。これらの科目を履修し研究指導を受ける。1・2年次開講であり、専修ごとの選択必修科目である。

(2)博士後期課程

 博士前期課程での学修・研究成果を踏まえて、専門分野における研究を一層深化発展させることにより、時代の要請に応える特に高度な技術・見識を有する専門職業人を養成するとともに、自立して活動できる研究後継者を養成する。
 そのために、原則として3年以上在学して、研究指導担当教員の授業科目の履修により12単位以上を修得し、必要な研究指導を受けた上で、博士学位論文の審査および学位試験に合格することを修了要件とする。博士学位論文は、原則として一つの課題について考究したものであって、体系性を有しかつ独創的なものでなければならず、その学術的価値によって評価する。

〈2020年度入学者〉

 グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科博士前期課程では、ディプロマ・ポリシーに基づき、「グローバル市民社会意識・異文化理解・地域および国際社会の変容に対応する人材を育成」という教育理念を専門的に深化させるべく、多くの研究分野にわたって学修をする機会を与えられるよう教育課程を編成している。

(1)博士前期課程

 学生各自の研究テーマに応じた「言語文化コース」または「交流文化コース」の主要な研究分野における専修ごとに、専門性を極めるための体系的な教育課程を編成するとともに、学際性を推進するための専修横断的な履修を可能とする。学生は所属する専修の開設科目を中心に履修しつつも、自由に他専修の開設科目を履修することができる。研究科の修了要件は修士学位論文の作成を選択した場合は30単位、「研修科目」を履修し実践研究レポートの作成を選択した場合は34単位である。
 教育目標を達成するために研究科としての開設科目は以下の通りである。

① コース、専修に関わる理論や研究テーマについて学修する専門科目群および演習科目群に関しては、1・2年次に選択できるよう科目を開講する。

② 海外研修を行う専門分野における実践的な活動を行う研修科目群に関しては、1・2年次に選択できるよう科目を開講する。

③ 修士学位論文作成のための課題実践科目では各専修に対応した専門分野に関する研究指導科目によって構成する。これらの科目を履修し、研究指導担当教員から研究指導を受ける。課題実践科目は1・2年次開講であり、全ての専修において選択必修科目とする。

(2)博士後期課程

 博士前期課程での学修・研究成果を踏まえて、専門分野における研究を一層深化発展させることにより、時代の要請に応える特に高度な技術・見識を有する専門職業人を養成するとともに、また自立して活動できる研究後継者を養成することを目標とする。その目標を実現するために、三年間継続して研究指導担当教員の授業科目「特殊研究(1)」(1年目)、「特殊研究(2)」(2年目)および「特殊研究(3)」(3年目)の12単位以上を修得し、必要な研究指導を受けた上で、博士学位論文の審査および学位試験に合格した者に学位を与えることとする。
 博士学位論文は、原則として一つの課題について考究したものであって、体系性を有しかつ独創的なものでなければならず、その学術的価値によって評価する。

グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科概要

〔言語文化コース〕

【日本語・日本語教育専修】

 日本語・日本語教育専修では、日本語の言語面、運用面での特徴を語彙論、統語論、語用論などの理論的視点から追究する研究を通して日本語についてより専門的な知識を獲得すること、そして日本語を外国語及び第2言語として学習する人々に対する教育に関する理論的・実践的研究を実施し、効果的な言語習得法を探求することを目標とする。

【総合英語専修】

 総合英語専修では、英語の語彙面、構造面、音声面などにおける言語的特徴、そして英語に関する言語習得や言語教育に関する理論的な研究に加えて、文学や映画などの文化的産物を通して英語の背景にある社会や文化に焦点をあてた研究を実施する能力を養成する。それらの分野での研究活動を通して、英語、英語の運用、英語文化についてより深い知見を持った研究者や実践者を育成することを目標とする。

【東アジア言語文化専修】

 東アジア言語文化専修では、主に中国語および韓国・朝鮮語に関して、言語の構造、語彙、言語運用面での特徴や言語教育に関する研究に加えて、その他の言語との比較研究、さらに文学や文化に焦点をあてた研究を行うことにより、それぞれの言語やその背景にある社会、歴史、文化に関しての高度な知識と理解を修得することを目指す。

〔交流文化コース〕

【国際交流・観光専修】

 国際交流・観光専修では、グローバル化に伴う人の移動と接触、地域間での連帯や協力、そして国家間関係の歴史や現状を国際関係や国際交流という視点から知見を深める一方、近年特に注目をされている観光や街づくりをも研究対象とし、問題の発見・解決・提案というプロセスを中心にした理論的、実践的研究を行う力を培うことを目標とする。それらの研究を通して、社会の発展に寄与できる実践力を持つ人材の育成を目指す。

【グローバルスタディーズ専修】

 グローバルスタディーズ専修では、グローバル化が進む国際社会における日本の姿に注目した研究、日本と海外の社会システム、言語や心理に関する比較研究を通し、異文化に精通した人材を育成する。また実践面では、異文化交流、教育、ビジネスの場面で国際語である英語を駆使しながら活躍できる人材の育成を目標とする。授業はすべて英語で行う。

ビジネス研究科

【ビジネス専攻博士前期課程】

 本専攻博士前期課程の教育目標は、企業等の実社会で活躍しうる問題解決能力を備えたビジネスパーソン、高度に専門的な職業人として資格取得者、あるいは大学院ビジネス研究科博士後期課程への進学者等となりうる人材を育成することである。このような人材を育成するために、「専門的職業人コース(ビジネスプロフェッショナルコース)」と「研究者養成コース(リサーチプロフェッショナルコース)」を設置する。それぞれのコースでは、次のような方針のもとに教育課程を編成する。

専門的職業人コース(ビジネスプロフェッショナルコース):

①ビジネスに深く関連する領域における専門科目の履修を通じ、高度な専門知識を修得することを目的として、「アカウンティング専修」、「マネジメント&エコノミー専修」の2つの専門領域を設ける。これらの科目の中から、研究指導教員の指導の下に作成する研究計画、履修計画に沿った科目を選択し、規定の単位を修得する(ディプロマポリシーの①に対応)。

②課題研究レポートを作成することを目的として、研究指導教員の演習科目を設置する。(ディプロマポリシーの②に対応)。

③国内外のビジネスの現場で通用するスキルを身につけることを目的として「実践科目」を設ける。実践科目は「グローバルビジネススキル」と「プラクティカルビジネススキル」で構成され、それぞれ4単位以上を修得する(ディプロマポリシーの③に対応)。

研究者養成コース(リサーチプロフェッショナルコース):

①ビジネスに深く関連する領域における専門科目の履修を通じ、高度な専門知識を修得することを目的として、「アカウンティング専修」、「マネジメント&エコノミー専修」の2つの専門領域を設ける。これらの科目の中から、研究指導教員の指導の下に作成する研究計画、履修計画に沿った科目を選択し、規定の単位を修得する(ディプロマポリシーの①に対応)。

②修士論文を作成することを目的として、研究指導教員の演習科目を設置する。(ディプロマポリシーの②に対応)。

【ビジネス専攻博士後期課程】

 博士後期課程においては、ビジネスの各領域に関わる、学問の発展・向上に寄与できる研究者もしくは特に高度な専門的知識を有する職業人を育成することを目指している。この目的を達成するため、同課程では原則として3年以上在学して研究指導を受け、必要な単位を修得しなければならない。その過程の中で半年ごとに中間論文または研究成果を提出し、中間報告会において公開の場で研究報告を行う。これらを通じて、大学教員をはじめとする研究者や高度な専門的職業人に値する博士論文の作成のために、当該分野だけでなく異分野からの批判に耐えうる独創性の高い研究の展開ができる環境を整える。

2020年4月1日現在