追究

2023年05月18日

人間情報学部感性工学専攻「VR Cave」新規導入

2023年4月3日(月) 長久手キャンパス11号棟3階

感性工学専攻の学修・研究がより充実する、
仮想空間施設「VR Cave」が完成しました。

 2023年4月、人間情報学部が2専攻制を導入し、感性工学専攻とデータサイエンス専攻が設置されました。新体制のスタートにあわせて長久手キャンパス11号棟の人間情報学部専用施設が順次整備され、学修環境も進化しています。新たにつくられた施設の一つが、仮想空間施設「VR Cave」です。VRで再現した空間で実験ができるように、VRを専門とする会社2社に得意分野を活かして創っていただきました。側面に2面、床面に1面、計3面の大型スクリーンに映像を投影することで、実際に人が入ることのできるバーチャル・リアリティ(VR)空間が広がります。VRで再現した空間での実験や、体の動きに合わせたインタラクションも可能です。また、学生が制作したVR作品等を投影することもできます。

 このVR Caveの完成にあたり、4月3日(月)に動作検証がおこなわれました。開発に携わった方々、さらに地域の方々のご協力のもと、デモ実験を実施。横浜のみなとみらい21地区や中華街の映像を映し出して「高齢のご夫婦が旅行で初めて訪れた場面」を想定し、困りごとをVRで検討できることを確認。まるで本当の街中のような臨場感あるVR空間に、参加した学生や地域の方々は驚きの声を上げていました。 さらに、 VR Caveでは、例えばそのような実験で発見した困りごとに対して、アプリや標識での解決策を検討し、再度VRで実験検証することができます。

 VR Caveでは、高齢の方だけでなく、障がいのある方、小さなお子さんなども現場に出向くことなく、再現したVR空間を活用して多様な場面での安全性や快適性を検討する実験がおこなえます。人の感性やユニバーサルデザインの観点から効果的な情報サービス・製品・空間などを形にする、その専門知識やスキルを養うための学修・研究に役立ちます。こうした新たな施設で学生が学びを深めて、さまざまな人の視点に立ったシステムやモノ、サービスなどを生み出す、STEAM人材として求められる力を培っていくことでしょう。
 6月・7月・9月のオープンキャンパスでは、高校生の方々にデモを体験していただけます。

システム全景

制御機材

プロジェクタ①(床面投影)

プロジェクタ②(正面リア投影)