追究

2024年10月23日

創造表現学部 メディアプロデュース専攻「プリントメディアⅡ」最終講評会

2024年7月24日(水)長久手キャンパス 713教室

学生全員が作品を発表し、先生やゲスト講師から講評をいただきました。

 創造表現学科メディアプロデュース専攻では、目まぐるしく変化する情報社会におけるメディアの特性を理解し、多様な媒体で情報発信するスキルを身につけていきます。近年はデジタルメディアの活用が増えていますが、紙媒体が必要とされる場面も多くあります。紙媒体のデザインについて学ぶ専門科目「プリントメディアⅡ」では、学生たちがフリーペーパーのデザイン企画に挑戦。4月には竹田印刷株式会社様のゲスト講師から印刷物の効果や制作過程などを学び、企画・取材・制作・印刷まで各自で進め、それぞれ1冊のフリーペーパーを仕上げました。

■創造表現学部 メディアプロデュース専攻 「プリントメディアⅡ」ゲスト講義の様子>

 制作したフリーペーパーは、2024年7月20日21日に開催した第2回オープンキャンパスで展示をおこない、来場者の皆様に「企画がいいね」「デザインがいいね」「なんか好き!」のカテゴリー毎に投票していただきました。

 2024年7月24日におこなわれた最終講評会では、学生らが各自で制作したフリーペーパーについて「コンセプト・デザインの工夫・作った感想」を発表し、名古屋の出版社ゆいぽおと代表の山本直子さんから講評をいただきました。

 オープンキャンパスの展示で「企画がいいね」「デザインがいいね」「なんか好き!」といったカテゴリーすべてにおいてシール投票で1位を獲得した作品は、社会人向けに夜の趣味を増やすことをテーマに、vol.1として夜の写真の撮り方をテーマにした「BULB」でした。オープンキャンパスでも手に取っている人が多く、「コンセプトが魅力的。平日夜のライフスタイル提案で、冊子を見てやってみたくなる」と講評されました。

 「企画がいいね」で2位、「なんか好き!」で3位を獲得した作品「思い出の3DS」は、サービスが終了してしまったけれど、みんなに思い出してもらいたいとの思いで、3DSでどんなソフトが人気だったか、どのようにみんなが楽しんでいたかなどを紹介する冊子を制作しました。3DSをイメージした冊子の形状に工夫を凝らし、表紙も裏表紙も3DSの写真、中面も画面をイメージしたデザインに。先生からは「オープンキャンパスでも手に取った方同士で会話が弾んでいた」と楽しさを提供できる内容であることを評価されました。山本さんからは「なくなったものを思い出そうという発想がユニーク。3DSをやったことのない私にも魅力が伝わり、たくさんの人を巻き込むパワーがある」とのコメントをいただきました。

 「なんか好き!」で2位を獲得した作品「わたしのブルー」は、青色に着目した風景写真と、ブルーな気持ちを文章で表現したダブルミーニングの写真集です。先生からは「オープンキャンパスでこの冊子を手に取っている人も多く、写真が素敵との声があがっていた」とのコメントがあり、山本さんからは「私が思うブルーは海と空だったけど、この冊子を見てブルーは奥深いなと思った」と気づきを与えられる作品になっていたことが伝わりました。

 ほかにも企画の着眼点が斬新だったり、イラストや写真にこだわった冊子に仕上がっていたり、裏表紙にも工夫があったりと、どれも個性豊かな作品に仕上がっていた今回の冊子制作。最後に先生は「体裁も工夫して作っている作品も多かった。雑誌ってなんだろうと改めて考えさせられるような、紙の持つ魅力が表れているような発表になった」と締めくくりました。