追究

2024年12月27日

健康栄養学科 榎ゼミ 愛知時計電機株式会社 ヘルシーメニュー提供

2024年11月18日(月)、12月2日(月)愛知時計電機株式会社

学生考案のメニュー提供や現場体験を通して、
管理栄養士としての知見を広げました。

 2024年11月18日(月)と12月2日(月)、愛知時計電機株式会社様の社員食堂において、食健康科学部 健康栄養学科 榎ゼミの学生たち考案によるヘルシーメニューが提供されました。
 このレシピの基となっているのが、榎ゼミが毎年実施している名古屋大学医学部附属病院 栄養管理部との「ヘルシーメニュー開発プロジェクト」から誕生した、学生たち考案の「全国糖尿病週間500kcalメニュー」です。

■メニュー開発のレポートはこちら
健康栄養学科 榎ゼミ×名古屋大学医学部附属病院 「世界糖尿病デー公開講座」メニュー提案 >

 2024年は3年生が2チームに分かれ、それぞれに「大人様ランチ」と「満腹カオマンガイプレート」のレシピを作成。エネルギーや塩分を抑え、健康に配慮した献立ながら、味や見た目にも妥協しないヘルシーメニューを若者らしい発想で完成させました。さらに、愛知時計電機株式会社様の社員食堂を運営する日本ゼネラルフード株式会社様にお力添えいただき、学生考案のレシピを働く方向けにアレンジし、社員食堂のランチメニューとして提供しました。

 11月18日(月)に「大人様ランチ」、12月2日(月)には、「満腹カオマンガイプレート」をそれぞれ100食ずつ限定で準備。当日は学生たちも厨房に入り、調理スタッフの皆さんのご指示やアドバイスを受けながら、盛り付けなどの配膳準備を体験しました。大量の料理を手際よく調理し、盛り付け、配膳する調理スタッフの仕事を間近に見ることができた学生たちからは、「大量調理の現場を経験でき、いかに作業を効率化させ、提供時間に間に合わせるか、調理や配膳の手順、段取りを把握しておくことが大切なことがわかった」との声が聞かれました。また、アクシデントやその時の状況に合わせ、冷静かつ柔軟に対処していく管理栄養士や調理スタッフの働きに「現場で臨機応変に対応していける判断力や応用力を身に着ける必要性を実感した」「私たちが考えたレシピにさらにひと手間加えて、よりお客さんに合わせたメニューに工夫している点が勉強になった」など、あらためて身を引き締める学生の姿もありました。そして何より「自分たちが考えたメニューをたくさんの人に食べてもらうことができたのが一番嬉しい」と達成感を味わっていました。

 社員食堂の営業終了後には、中村店長や神山管理栄養士らとの座談会の場も設けられ、意見交換をおこないました。学生たちが考案したレシピについての感想や、考案したレシピを社員食堂用にアレンジしたポイント・社員の皆さんに人気のメニューなど、学生たちからの質問にもお答えいただきました。

 健康な食事・食環境を提供する「スマートミール」の認証企業である愛知時計電機株式会社様の社員食堂では、常に健康を重視した献立づくりが実践されています。その調理を担うプロならではの視点やアイディアを知ることができ、学生たちの学びも深まったはずです。この経験と学びは、将来、管理栄養士として健康長寿社会に貢献していくための成長の糧となることでしょう。

【学生考案ヘルシーメニュー】

●大人様ランチ

 お米にカリフラワーを混ぜ込んだケチャップライスをはじめ、オーブントースターで焼き上げたノンオイルノンフライのエビフライや濃厚デミソースがかかった鶏ひき肉と豆腐のハンバーグ、豆乳プリンなど、大人が食べたいお子様ランチがテーマ。高エネルギーになりがちな料理を食材選びや調理法で工夫し、ヘルシーでありながらも満足感の高いメニューを完成させました。

●満腹カオマンガイプレート

 鶏肉の皮を取り、お米と一緒に炊き上げたことで、肉のうま味が染みわたったご飯と脂質を抑えながらもしっとりジューシーなチキンのカオマンガイに仕上げました。カオマンガイと相性の良いさっぱりとしたネギダレや彩り良く添えたサラダは、食材のうま味や酸味を活かし、塩分控えめでもおいしく食べられるようにしました。根菜たっぷりのスープも加え、栄養バランスも食べ応えも満点の一皿となっています。