追究

2025年03月21日

メディアプロデュース専攻 阿部ゼミ4年生卒業制作展+3年生・ゼミOG/OB合同展「星彩ーSEI-SAI 世代を繋ぎ、輝く光ー」

2025年1月11日(土)〜13日(月)

「世代を繋ぐ展示会」と題し、
阿部ゼミの4年生、3年生、OBOGの作品が一同に!

 本学の創造表現学部メディアプロデュース専攻の阿部ゼミの魅力は「学生主体」であること。1年間かけて創作活動に取り組む卒業制作展では、阿部ゼミの初の試みとして、4年生だけでなく、3年生のゼミ生やゼミOBOGの作品も展示する一大プロジェクトを企画。2024年9月の第3回オープンキャンパスでおこなった「プレ展」にはじまり、3年生主体の淑楓祭企画「PLAY展」との連動、そして「学内展」「学外展」の4部構成で開催するという1年間を通したプロジェクトに発展。2025年1月11日(土)〜13日(月)には、名古屋市中区の長者町コットンビルで最後の展示会となる「学外展」が開催され、プロジェクトが無事に幕を閉じました。
 ここでは、展示プロジェクトの詳細についてご紹介します。

【コンセプト】
 テーマは「星彩ーSEI-SAI 世代を繋ぎ、輝く光ー」。星彩とは「光を当てた時に見られる星型の光像」を意味し、ゼミ生たちの作品が鑑賞する方々の眼差し(=光)を受けて、さらに輝くという想いが込められています。
またサブテーマに「世代を繋ぐ展示会」と題して、阿部ゼミ4年生の作品だけでなく、阿部ゼミ3年生と卒業生の作品も展示し、作品を通じて世代の違いや創る人見る人の枠を越えたつながりを実現させることを目的としました。

【キャラクター】
 4年生、3年生、卒業生の3世代をモチーフにしたイメージキャラクターを制作。イラストやアニメーション技術をいかしゼミ生の櫻井信太郎さんが制作を担当。阿部ゼミの学生たちの特徴をいかし、4年生キャラのスピカは落ち着いた雰囲気に、3年生キャラのレグルスは元気なイメージ、そして卒業生キャラのアルテバランは優しく頼り甲斐ある雰囲気に。
 さらにゼミ生全員をモチーフにしたマスコットキャラクター・スタァリィを三島木野香さんが担当。個性あふれるゼミ生をスタァリィの表情やカラーで表現し、学外展では〝世代を越える〟〝枠を越える〟というコンセプトのもと、ゼミ生以外の方々が描いたスタァリィ作品も展示されました。

オープンキャンパスでの作品紹介

■プレ展
2024年9月8日(日) 長久手キャンパス7号館1階 ソシオメディアラボ
 9月のオープンキャンパスでおこなった「プレ展」は阿部ゼミの取り組みを広く知ってもらうために、ゼミ生たの作品の一部を展示しました。阿部ゼミではデザインと創造的な実験制作をテーマにして、「グラフィック」「エディトリアル」「映像」「キャラクター」などの領域でそれぞれの表現方法を学び、作品づくりに取り組んでいます。幅広いメディアプロデュース専攻の学びを体現できるゼミとあって、訪れた高校生や保護者が興味を持って学部学科について質問している姿が印象的でした。
 ゼミ生たちは学内の学生や訪れた高校生たちにこれから続く卒業制作展をアピールしました。

3年生主催の淑楓祭内企画「PLAY」

■淑楓祭
2024年10月26日(土)〜27日(日)淑楓祭 長久手キャンパス 4号館1階411教室
 阿部ゼミに所属する3年生18名が主体となって企画した展示会。制作活動に勤しむだけでなく、はじめてのイベント運営では、展示スペースとなる教室の予約から作品配置、当日の開催までの一連の流れを体験し、情報共有や計画の重要性を実感した様子。4年生の先輩たちに助けられながら無事に開催することができ、2ヶ月後に迫る学内展へと意欲を高めました。

4年卒業制作+3年ゼミ作品 全員参加の合同展

■学内展
2024年12月17日(火)〜19日(木)長久手キャンパス 1号館1階 多目的ホール
 4年生にとっては4年間の学びの集大成を発表する機会。卒業制作14作品に加え、3年生18名によるゼミ作品が一挙に展示され、阿部ゼミのゼミ生全員で創り上げた合同展となりました。展示された作品はカードゲームやイラスト、モーショングラフィック、マスコットキャラクター、アパレル、映像など、実にバラエティ豊か。自由な感性や発想を最大限に引き出してくれる阿部ゼミらしさに溢れていました。学内展の初日には、学生たちが作品のプレゼンテーションを行い、阿部先生から的確なアドバイスをいただくと、1ヶ月後に行われる学外展に向けて、学生たちはさらに制作意欲を高めていました。

学内展の様子はこちら
阿部ゼミ 卒業制作展 「星彩ーSEI-SAI 世代を繋ぎ、輝く光ー」 >

4年卒業制作+3年ゼミ作品 ゼミ卒業生有志合同展

■学外展
2025年1月11日(土)〜13日(祝)長者町コットンビル
 いよいよプロジェクトの最終章・学外展が名古屋市中区のコットンビルで開催されました。ここでは阿部ゼミの卒業生の9作品が合流し、テーマに掲げた「世代を繋ぐ展示会」が実現しました。4年生、3年生は学内展でのフィードバックをいかし、さらにブラッシュアップした作品を展示。卒業生たちは阿部ゼミ時代の作品を持ち込み、さらにこの展示会に向けて新たに制作した作品も登場しました!学外展は休日に開催されたため、学内展に足を運べなかった卒業生や保護者も多く来場し、作品を手に取って動かしたり、ゲームを楽しんだり、映像作品に見入ったり、ゼミ生たちの個性豊かな作品に阿部ゼミの幅広い学びを感じているようでした。

 1年間を通じたプロジェクトを遂行するにあたり、作品制作へのこだわりだけでなく、仲間と協力して企画運営する難しさや楽しさ、関わる人への感謝や配慮など、多くの経験を重ねたゼミ生たち。やりたいことを形にする過程を体感し、これからの活動の大きな糧を得たことでしょう。

学生コメント

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 4年
伊藤可奈さん、山下来希さん、野呂優希さん、三島木野香さん

 阿部ゼミは学生主体となって自分の好きなメディアを活用して自由に表現できるのが魅力です。卒業制作展も自分たちで企画運営できるので、今年は阿部ゼミ初となる4部構成での一大プロジェクトを立案しました。多くの人たちと関わるため、情報共有など苦労したことも多かったですが、おかげで学内外の方々の多くに作品を見ていただき、多くのフィードバックが私たちの勉強となりました。作品創作とイベント運営の両立は非常に良い経験となりました。卒業後の就職先でもこの経験をいかして活躍したいです。

創造表現学部 メディアプロデュース専攻 3年
木下実柚さん、伊藤翼さん、浅井陸さん、
照井陵太さん、間瀬彩香さん、山田球璃さん

 学園祭「淑楓祭」での、来場者体験型展示「PLAY」を、3年生が主催しました。12月におこなわれる卒業制作展よりも3ヶ月早く作品を仕上げる必要があり、非常にタイトなスケジュールでした。その上、展示会の運営では会場の確保から自分たちでおこなったところ、思いの外に会場が小さく、作品の配置に工夫しました。4年生の先輩たちにも助けていただき、無事に開催できた時は安堵しました。来年は私たちが主導する番です。さらに多くの方々に作品を見ていただくために、もっと大きな会場で開催したい!と次なる目標に向けて意気込んでいます。

卒業生コメント

◾️2021年度卒業生 木下海さん、村田弥穂さん

 合同展を開催するので、卒業生も作品出展してみませんかとお声がけをいただきました。私たちがゼミ生の時、この会場で学外展を開催することに、はじめて挑戦しました。その伝統が引き継がれて、今ではこんな大規模になっている!、後輩たちが阿部ゼミをどんどん発展させている!と感じました。このような機会のおかげで、久しぶりに作品づくりをすることができて楽しかったです。ぜひこれからも続けてほしいです。(木下)
 合同展示会に声をかけていただき、新作に挑戦することにしました。私たちはゼミ生当時から仲が良く、今回は木下さんが卒業制作で制作した作品の続編を、二人で共作しました。卒業制作時は学生だった主人公が、社会人になった姿を描き、自分は何がしたいのか?を問う作品です。久しぶりに制作に関わり、自分の好きなことを思い出した良い機会になりました。(村田)

◾️2018年度卒業生 伊東奈美さん

 2年半前から実家の神社の参拝客を増やしたいと思って、御朱印を手作りすることに。私が描いた絵に神主である父が文字を入れます。SNSでも話題となり、少しずつ参拝客が増えています。今回の展示会ではその作品を披露しました。多くの人に見てもらえる機会となり、たくさんのフィードバックもいたただいたので今後の制作活動にいかしたいです。(伊東)

創造表現学部 メディアプロデュース専攻
2024年度阿部ゼミ生『星彩』のアーカイブサイトもご覧ください。
■『星彩 ― SEI-SAI 世代を繋ぎ、輝く光 ―』
https://abesemi21.wixsite.com/seisai