追究
2025年11月10日
人間情報学部 キャリアデザイン科目③
2025年度 人間情報学部 展示会・講演会・発表会 進路・就職

2025年6月28日(土)長久手キャンパス 511教室
社会で活躍する卒業生が、これまでの経験を通じて伝えたい
「就活への備え」「社会に出る上で大切にしてほしいこと」について、
学生たちにアドバイスを送りました。
本学では、学生が進路に対する考えを深められるよう、学部ごとにキャリアデザイン科目を設けています。授業では、社会の各分野で活躍している専門家や卒業生を講師としてお招きし、就職活動の進め方や働き方、将来のビジョンの描き方などについて、学生に向けてリアルな声を届けています。
2025年6月28日(土)、人間情報学部の3年生を対象に実施されたキャリアデザインの授業では、一般社団法人日本プライバシー認証機構 近藤里咲様と大日本印刷会社 本田忠様をお招きし、ご自身の経験をもとに就職活動で意識すべき点や将来を考えるうえでのヒントについてお話しいただきました。


本学の人間情報学部の卒業生である近藤様は、新卒で図書館システムのSEとして入社後、10年勤めたのちに現在の一般社団法人日本プライバシー認証機構へ転職された経歴から、社会人として働いてどんなことに気づいたのか、等身大のお話を語られました。まずはIT業界についてのお話や、SEの道で求められるスキル、活躍できる社会人像を紹介。また、自身が就職活動していた当時のことにもふれ、「就職活動の際には、自分の軸を決めたことで、図書館システムのSEになる道が開けた」と伝えました。大手と呼ばれる大企業に内定が決まっていたにもかかわらず、図書館システムのSEとなる道を選んだエピソードは、学生たちの今後の就職活動において「なりたい自分」の軸を見つけるヒントとなるお話でした。


後半の質疑応答の時間には、「IT業界以外で受けた業界はあるか」「入社の決め手」「プレエントリー前までに就活で備えていたこと」など、学生から就活の経験談を尋ねる質問が多く寄せられましたが、中には「転職のきっかけ」「SEからセキュリティの会社になぜ行こうと思ったか」など、キャリアの転機についての質問も。そこでは「10年働いて、SEとしての仕事をやりきった実感が持てたときに、自身の経験を活かしながら挑戦できる新たな分野としてセキュリティ会社に転職した」と語られ、常に前向きに自身のキャリアと向き合い、新たな道でも自分なりの軸で活躍されている姿勢が感じられました。
自分らしく、あなたのキャリアを切り開こう!


続いて登壇された本⽥様は、⼤⽇本印刷株式会社のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進室で多様な⼈材がそれぞれの強みを活かし、社会に価値を提供する企業グループであり続けるため、さまざまな取り組みを行っています。20年以上営業を務めた本⽥様ですが、社内の人材公募制度で、当時、まだできて間もないD&I推進室に⾃ら異動され、現在に⾄ります。新卒から今の会社で勤めあげてきた経験や、現在マネジメントも任されている⽬線から、「自分らしく、あなたのキャリアを切り開こう」と題して、学生に向けてお話されました。
まず、これから社会で活躍する学⽣たちに、自分が大事にする価値観を知ることが重要で、それがやりがい=動機の源になる点を伝えました。そして、現代の社会で働いていく上で「違いを尊重し、対話を通じて新しい価値を創出すること」が大切で、違和感を覚えたら、相手の背景に耳を傾けるなど、価値観の違う⼈同⼠で対話をしていくことの重要性について触れました。対話において誰もが持つアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)への対処や、D&Iの概念に「公平性(エクイティ)」を加え、より多様な人材が活躍できる環境づくりが進められていることなど、企業のD&Iの現状を交えながら、学生一人ひとりの活躍機会がさらに増えていくと話されました。
また、学⽣たちが就活において「何を動機として、企業選びをしていくといいのか」といった視点や今の学びを活かして、社会にどんな変化を与えたいのかなど、企業⾯接を受ける際のポイントなどもお話されました。最後に 「社会に出ると、想定外のことも多々あると思うが、それは、自分の枠を広げる成⻑の機会と捉えて楽しむ気持ちで取り組んでほしい。そして、⼈との対話を⼤切にしてほしい」と締めくくられました。


後半の質疑応答の時間では、「対話が苦⼿な相⼿がいる場合、どうしたらいいか」「価値観が認 め合えない相⼿が現れたときの対応⽅法」など、コミュニケーションに対しての不安や、「変化を 恐れがちな⾃分が、変化を楽しむには︖」と普段から不安に思う部分についてアドバイスを求める 学⽣が多く⾒られました。さらに「⼊社してから成⻑できた機会は︖」という質問には、新入社員の時に社内ベンチャー制度に応募し、事業を考える機会に触れた際のエピソードを紹介され、自分で壁を作らず、機会を活かす、変化を楽しむ⼤切さを伝えられました。












